奈良学園中学校の概要
奈良学園中学校は昭和54年(1979年)に創立された中学校です。
医進コースと特進コースの2種類のコースを設けており、中学1・2年生では混合で学習を実施したのち、中学3年生より各コースに分かれます。
来る大学入試を見据え、早め早めに進路選択に必要な情報を提供。
一人ひとりの目標達成のために丁寧な指導を実施します。
ほかにも高校から外部募集する「理数コース」もあります。
奈良学園高校からの大学進学実績について、国公立大学医学部への進学や難関私立大学へ多くの卒業生を輩出しています。
校風
自学自習の習慣をつくるため、中学1・2年生に自習会を開いたり、勉強がしやすくなる基礎トレーニングなども実施されます。 そのため、生徒は自主的に物事に取り組む習慣を身に着けていきます。 また中学3年生では、東大研修会や京大研修会など卒業生によるキャンパス案内と大学の先生による講義を受講し、大学受験に対するサポートが手厚いのが特徴です。
教育方針
『未来を創造する豊かな「人間力」の養成』を教育目標として掲げており、「学力・自主性・協調性・体力」をバランスよく育成。未来を創造するたまに豊かな「人間力」を養います。
■ 奈良学園中学校公式HPはこちら
お問い合わせ先
TEL 0743‐54-0351
FAX 0743-54-0335
所在地
〒639‐1093
奈良県大和郡山市山田町430
アクセス方法
JR大和路線「大和小泉」からバス15分
近鉄橿原線「近鉄郡山」からバス25分
近鉄奈良線「学園前」からバス35分
奈良学園中学校(2024年度)の入試情報
入試情報
奈良学園中学校の入試対策の特徴
奈良学園中学校の入学適性検査は、2科(国語・算数)・3科(国語・算数・理科)・4科(国語・算数・理科・社会)の3種類の適性検査の中から選択できます。
奈良学園中学校
令和5年度(2023年度)入試結果(平均点・倍率等)
定員と倍率
奈良学園中学校は二つのコースがあり、難関大学を目指す特進コースと医学部を目指す医進コースがあります。
募集人員は、特進コースが125名、医進コースが35名です。 以下、2023年度の入試結果です。
募集人員 | 入試日程 | コース | 性別 | 受験者数 | 合格者数 |
---|---|---|---|---|---|
・特進 125名 ・医進 35名 | A日程 | 特進 | 男子 | 27名 | 56名(45名) |
女子 | 26名 | 34名(22名) | |||
医進 | 男子 | 75名 | 10名 | ||
女子 | 42名 | 8名 | |||
B日程 | 特進 | 男子 | 42名 | 85名(74名) | |
女子 | 63名 | 54名(32名) | |||
医進 | 男子 | 139名 | 29名 | ||
女子 | 63名 | 8名 | |||
C日程 | 特進 | 男子 | 27名 | 58名(47名) | |
女子 | 18名 | 32名(22名) | |||
医進 | 男子 | 71名 | 8名 | ||
女子 | 40名 | 11名 |
※合格者の()内の数は、回し合格での合格者数。
合格者平均点
2023年度の合格者平均点は、A・B・C日程それぞれ以下の通りとなりました。
国語・算数は、150点満点、社会が100点満点、理科は特進コースが100点満点、医進コースは150点満点になります。
A日程の合格者平均点 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
国語(150点満点) | 算数(150点満点) | 理科(特100点満点/医150点満点) | 社会(100点満点) | 総合(特500/医550) | ||
特進 | 男子 | 108.8 | 96.8 | 59.7 | 76.4 | 341.2 |
女子 | 112.7 | 91.1 | 60.1 | 77.5 | 339.3 | |
全体 | 110.2 | 94.6 | 59.8 | 76.8 | 340.5 | |
医進 | 121.8 | 117.0 | 104.2 | 81.3 | 424.8 |
※特進コースは、第2希望での合格者を含めた平均点である。
B日程の合格者平均点 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
国語(150点満点) | 算数(150点満点) | 理科(特100点満点/医150点満点) | 社会(100点満点) | 総合(特500/医550) | ||
特進 | 男子 | 88.1 | 117.8 | 75.6 | 79.8 | 360.2 |
女子 | 97.1 | 114.7 | 72.2 | 77.9 | 362.2 | |
全体 | 91.6 | 116.6 | 74.3 | 79.0 | 361.0 | |
医進 | 102.3 | 138.5 | 123.7 | 83.3 | 449.5 |
※特進コースは、第2希望での合格者を含めた平均点である。
C日程の合格者平均点 | ||||
---|---|---|---|---|
国語(150点満点) | 算数(150点満点) | 総合(300点満点) | ||
特進 | 男子 | 92.5 | 100.7 | 193.2 |
女子 | 100.9 | 92.6 | 193.5 | |
全体 | 95.5 | 97.8 | 193.3 | |
医進 | 112.1 | 131.2 | 243.3 |
※特進コースは、第2希望での合格者を含めた平均点である。
過去の入試結果
奈良学園中学校
入学者の選抜方法について
A日程・B日程の受験科目は、国語・算数・理科・社会となり、3教科型(国語・算数・理科)もしくは4教科型(国語・算数・理科・社会)のどちらかを出願時に選択します。
配点は、国語・算数が各150点満点、社会は100点満点。
理科は、特進コースは100点満点となり、医進コースは150点換算となります。
C日程は、国語・算数の2教科型で、各150点満点で合計300点満点となります。
奈良学園中学校
出題形式
令和5年度(2023年度)入試
【国語】
(150点満点・60分)
1.「字数」が大きな特徴
問題文も、選択肢の文も、記述の指定字数も、とにかく分量が多いのが特徴の一つです。
特に「論説文」では、段落単位で論旨をきちんとつかむことと同時に、文章全体の論旨をつかむことが必要になってきます。
選択肢問題は冷静に、「この選択肢全体で言っていることは正しいか」「選択肢のこの部分は本文内容と合っているか」という視点で読んでいくことで正解にたどり着けます。
2.解答要素の多い記述問題
日程によっては「60~80字程度の記述問題」が出題されます。
そういった、長く解答要素の多い記述問題については、「本文のいくつかの部分の内容を結びつける」「自分の言葉で補足する」ことが必要であり、難易度は高めです。
大問1 | 本文内容 | 物語文:(『宙ごはん』町田そのこ) |
問1 | 空所に入れる言葉としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題) | |
問2 | 傍線部の言葉の意味としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題) | |
問3 | 傍線部のような態度をとった理由の説明(40字以内の記述問題) | |
問4 | 傍線部の原因としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題) | |
問5 | 登場人物が望んでいたことの説明としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題) | |
問6 | 傍線部の態度の結果、どのような状況を招いたかを答える(25字程度の書きぬき問題) | |
問7 | 傍線部の具体的な説明(解答欄の形に合うように記述する問題) | |
問8 | 傍線部における登場人物の心情としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題) | |
大問2 | 本文内容 | 論説文:(『やらかした時にどうするか』畑村洋太郎) |
問1 | 空所に適切な漢字一字を入れて、慣用的表現を完成させる問題 | |
問2 | 傍線部の具体的な説明(空所補充式で、20字以内で埋める記述問題) | |
問3 | 傍線部の具体的な説明(40字以内の記述問題) | |
問4 | 傍線部の具体的な説明としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題) | |
問5 | 「過程」という意味の外来語としてふさわしいものを選ぶ(選択肢問題) | |
問6 | 会話文を読み、本文の筆者の主張を正しく踏まえていない生徒を選ぶ(選択肢問題) | |
問7 | 傍線部の理由を答える(空所補充式で、20字程度で埋める記述問題) | |
大問3 | (A)問1 | 四字熟語(選択肢問題) |
(A)問2 | 慣用的表現(生き物の名前をひらがな三字で答える) | |
(A)問3 | 語句の意味(選択肢問題) | |
(A)問4 | 語句の意味(選択肢問題2問) | |
(B) | 漢字の書き(8問)読み(2問) |
【算数】
例年、大問1は計算問題、大問2は小問集合、大問6は規則性や数の性質の問題が出されています。
問題の難易度は、年度・日程によってかなりばらつきがあります。
大問2の小問集合においても、難しい問題が例年出されていますが、最近の傾向として、大問1の計算問題でも難しい問題が出されています。
今年の入試においても、各日程で大問1の計算問題のレベルにばらつきがありました。
A日程の計算問題が、一番難易度が高く、どのように工夫すればよいのか気づけなかった生徒も多かったと思われます。
A日程 | B日程 | C日程 | ||||
大問番号 | 小問数 | 内容 | 小問数 | 内容 | 小問数 | 内容 |
[1] | 4 | 計算 | 4 | 計算 | 4 | 計算 |
[2] | 4 | 小問集合 | 4 | 小問集合 | 4 | 小問集合 |
[3] | 3 | 円柱と円すい | 4 | 速さと比 | 3 | 旅人算 |
[4] | 3 | ニュートン算 | 3 | 倍数と約数の利用 | 3 | 容積 |
[5] | 3 | 四角形の面積 | 3 | 食塩水 | 3 | 立体の切断 |
[6] | 1 | 規則性(回文数) | 1 | 規則性(領域) | 1 | 規則性(図形の折り曲げ) |
【理科】
(100点満点〈3科受験および医進は150点満点に換算〉・40分)
A日程、B日程とも大問7問、小問は40問前後。
(C日程は国語・算数のみ)
物理:化学:生物:地学=2:2:2:1の割合で出題される。
小問数は50問前後(A日程48問、B日程45問)を40分で行うため、時間配分が重要になってきます。
今年度は例年と比べて、やや計算問題は減少したように思われますが、A日程の電流回路やB日程のてこのつり合いなどは難問も出題されており、問題の取捨選択も重要なポイントになってきます。
難易度としては、A日程の合格者平均が59.8点と例年並みだったのに対して、B日程が74.3点とかなり難易度が下がりました。
基本から標準的な問題をよりしっかりと取り切る力が重要な入試になったと考えられます。
A日程
大問番号 | 小問数 | 内容 |
[1] | 8 | 節足動物,特定外来生物の被害について |
[2] | 5 | 植物について |
[3] | 6 | 太陽の動き |
[4] | 8 | いろいろな金ぞくの性質 |
[5] | 8 | 状態変化・気体の性質・もののとけ方・熱の伝わり方など |
[6] | 6 | 電流回路 |
[7] | 7 | てこ・輪軸について |
B日程
大問番号 | 小問数 | 内容 |
[1] | 10 | 水よう液の性質 |
[2] | 5 | メダカについて |
[3] | 5 | てこのつり合い |
[4] | 6 | 自然の中をめぐる水について |
[5] | 7 | 水の状態変化 |
[6] | 7 | 電磁石 |
[7] | 5 | 植物の種子のつくりとはたらき |
【社会】
(100点満点・40分)
A・B日程共に大問3問、小問は60問前後。
(C日程は国語・算数のみ)
地理分野は日本の国土、気候、産業、貿易、地域の特徴など幅広い単元が出題されました。
統計を示した表や地図の読み取りが多く、学校の教科書や地図帳の確認も必要です。
歴史分野はA日程、B日程ともに幅広い時代の知識が必要となります。
例年通り、人物名などの語句の漢字指定が多数出題されました。
公民分野はA日程では沖縄復帰50年やこども家庭庁設置など、時事的な内容に関連する問題が出されました。
A日程
大問番号 | 小問数 | 出題内容 |
1 | 21 | 「日本の人口の変化」をテーマとした歴史総合 |
2 | 24 | 日本の地域の特徴,気候,産業,貿易など地理総合 |
3 | 20 | 2022年4月から7月のできごとに関する公民総合 |
B日程
大問番号 | 小問数 | 出題内容 |
1 | 27 | 飛鳥時代から大正時代の歴史総合 |
2 | 22 | 「日本の国土」をテーマとした地理総合 |
3 | 18 | 地理・歴史・公民の融合問題 |
奈良学園中学校
入試対策ポイント
【国語】入試対策
1.時間配分に注意
小説の本文や、文章題の選択肢は特に字数が長いので、読むのに時間がかかることを予め想定しておきましょう。
2.「論旨把握意識」を持って論説文を読むことの習慣化
① 長い文章の攻略=段落単位での要旨の読み取り
長文に対しては「慣れ」が必要だが, むやみに長い文章を読んでも効果は薄いです。
段落単位できちんと「要旨」を読み取る「習慣」が重要となってきます。
②長い選択肢の攻略=選択肢を部分に分けて考える
選択肢問題に対しては、選択肢をいくつかの要素に切り分けて、それぞれの要素と問題文を比べましょう。
「選択肢が、問題文のどの部分に関係しているか?」さえ見つかれば、それほど迷わずに選べるものが多いです。
その点では「要旨を読み取る」という習慣ができている受験生にとっては、それほど難問とはなりません。
3.「自分の言葉」で表現する訓練
記述問題は自分で表現を工夫しなければならないレベルであり、普段から頭で理解したことを言葉で表す習慣を持つことが重要。
また、問題を解く練習だけでなく、授業中のしっかりした発言を積み重ねていくことで、長い記述問題でもきちんと自分の言葉で埋める力が身についていきます。
4.知識領域の反復学習
漢字、語句については難しめの問題が目立つため、日頃から問題演習を欠かさず行うことが重要。
漢字ガイダンスやSUCCESS・魔法のノート・季節講習テキストの知識ページ、実力テストの勉強など、日々の学習が入試に直結していることを忘れずに取り組むことが合格への道です。
【算数】入試対策
まずは、計算問題を確実に取ることができるように、上位校の入試問題レベルの計算を日頃から練習しましょう。
単位分数の差の利用や分配法則の利用などの工夫する計算をきちんと練習しておく必要があります。
また、年度や日程によって難易度にばらつきがあるので、どのような場合でもきちんと合格点を取るために、捨て問を確実に見極める力が必要です。
大問2の小問集合、大問6の規則性の後半の問題で難易度の高い問題が出されることが多いことを覚えておきましょう。
夏期講習・冬期講習の授業や日曜スクールで扱う問題は、奈良学園の算数の試験でもよく出題されているので、授業の問題をきちんと解けるようにしましょう。
また、難しい問題を解くためには基礎となる土台が必要なので、今のうちに5年生の表現算数の復習や解き直しを取り組んでおきましょう。
大問6の規則性に関する問題では粘り強く調べる力や情報をきちんと整理してまとめることができる力が必要です。
日頃の勉強でもきちんと調べる作業や条件を整理してまとめる作業を行うので、調べ方やまとめ方の練習を繰り返し行いましょう。
【理科】入試対策
長い問題文から問題を解くために必要な条件や、実験内容などを読み解く力が必要になります。
そのために、マーキングやメモなどをしながら問題を解く必要があります。
また、基本問題からかなり難易度の高い問題まで出されるため、問題を取捨選択する力が必要になってくるとともに、小学校で学習しない内容に対しても、問題を読んで対応する力が必要になってきます。
これらの力をつけるためにも、いろいろな問題を解き、自分にとってどの問題が難しいかを判断する練習をする必要があります。
【社会】入試対策
A・B日程共に漢字指定の問題が多いので、用語を漢字で正しく書くことが必要となります。
また、教科書や資料集に登場する資料も多く使われるので、資料と関連する内容をセットで理解することが重要。
都道府県名や地形名、日本国憲法の穴埋め問題は定番。
基礎的な内容から高難度の問題まで幅広く出されるため、教科書だけではなく様々な形式の問題をくり返し解き、知識や資料の読解力を付けることが必要です。
また、時事的な内容が出題されるので、新聞やテレビなどのニュースにも関心を持つことが重要です。
KECの奈良学園中学校
対策講座・模試情報
★奈良学園中学校模試
小6生を対象に問題に決められた時間内で取り組む経験と、解説授業の受講を通して、実戦力を高めます。
また、模擬試験受験後に返却される成績表は、その後の学習方針を定めるために、役立てることができます。
KECの合格メソッドについて詳しくみる
こちらをご覧ください。
奈良学園中学校の合格者の声
奈良学園中学校(特進コース)/奈良学園登美ヶ丘中学校(Ⅱ類) 合格
奈良女子大学附属中等教育学校/大阪教育大学附属天王寺中学校/奈良学園中学校(医進コース) 合格
京都教育大学附属桃山中学校/奈良学園中学校(特進コース)/奈良学園登美ヶ丘中学校(Ⅰ類) 合格
大阪教育大学附属天王寺中学校/奈良女子大学附属中等教育学校/奈良学園中学校/明星中学校/海陽中等教育学校 合格
大阪教育大学附属平野中学校/奈良学園中学校/育英西中学校 合格
奈良女子大学附属中等教育学校/大阪教育大学附属天王寺中学校/奈良学園中学校(特進コース)/奈良学園登美ヶ丘中学校(Ⅱ類) 合格
その他の中学の入試対策ページを見る
大阪教育大学附属天王寺中学校(大教大天王寺)の入試対策は、KECゼミナール天王寺教室のホームページでご覧いただけます。