京都教育大学附属桃山中学校の概要
京都教育大学附属桃山中学校は、昭和22年(1974年)に開校した学校です。
国立大学法人京都教育大学の附属学校として、「先進的な教育研究」「地域教育への貢献」「質の高い教育実習」という3つの使命を担っています。
また異年齢との連携・協働を通して、人とつながる力、他者を思いやる力、お互いを助け合う力の育成に取り組んでいます。
内部進学先である京都教育大学附属高等学校の卒業生の多くが、国公立大学や関関同立など有名大学へ進学しています。
校風
「主体的に学びを深める」をモットーに、様々な取り組みが実施されています。中でも、「MET」は「総合的な学習」を行う活動で中学2年生・3年生という枠を設けず、生徒一人ひとりが選択したコースで課題解決に取り組みます。中学1年生では「PreMET」を設け、地元伏見にて課題設定、調査研究のしかた、研究成果のまとめ方、発表のしかたなど課題解決学習の基礎を学びます。
教育方針
「豊かな感性をもち、周りと関わりながら自己を伸ばす生徒の育成」を教育目標として掲げており、生徒一人ひとりの個性を尊重し、豊かな情操を培うとともに社会や人との関わりの中で主体的に学ぶ生徒の育成をめざしています。
■ 京都教育大学附属桃山中学校公式HPはこちら
お問い合わせ先
TEL 075-611-0264
FAX 075-611-0371
所在地
〒612-0071
京都府京都市伏見区桃山井伊掃部東町16
アクセス方法
近鉄京都線「近鉄丹波橋駅」下車 徒歩3分
京阪本線「丹波橋駅」下車 徒歩4分
京都教育大学附属桃山中学校(2023年度)の入試情報
入試情報
京都教育大学附属桃山中学校の入試対策の特徴
国語科検査(40分)、算数科検査(40分)、社会科・理科検査(40分)の3つに分けて、学力検査が実施されます。
KECでは、国私立中対策コースを開講しております。
詳細はこちらをご確認ください。
京都教育大学附属桃山中学校
令和5年度(2023年度)入試結果
(平均点・倍率等)
定員と倍率
京都教育大学附属桃山中学校の令和5年度(2023年度)一般学級の募集定員は、男女合わせて約50名。
対して、受験者数は185名、合格者数は64名の実質倍率2.89倍でした。
一般 | ||||
---|---|---|---|---|
出願者 | 学力検査 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | |
男子 | 93 | 88 | 31 | 2.83 |
女子 | 103 | 97 | 33 | 2.93 |
合計 | 196 | 185 | 64 | 2.89 |
※附属小学校からの連絡進学者分は含みません。
※追加合格者数は含みません。
合格者平均点
学力検査(検査時間・配点・平均点) | |||||
---|---|---|---|---|---|
国語 | 社会 | 理科 | 算数 | 合計 | |
検査時間(分) | 40 | 40 | 40 | – | |
配点 | 40 | 20 | 20 | 40 | 120 |
受験者平均点 | 20.9 | 13.8 | 14.9 | 19.1 | 68.7 |
合格者平均点 | 25.0 | 15.9 | 17.0 | 23.7 | 81.6 |
上記の表のとおり、合格者平均点は81.6点となりました。
配点は国・算がそれぞれ40点、理・社がそれぞれ20点満点の合計120点満点で試験が実施されました。
過去の入試結果
京都教育大学附属桃山中学校
入学者の選抜方法について
京都教育大学附属桃山中学校の学力検査では、国語科検査(40分)、算数科検査(40分)、社会科・理科検査(40分)の4科目が実施されます。
京都教育大学附属桃山中学校
出題形式
令和5年度(2023年度)一般学級学力検査
国語科検査 出題形式
(40点満点・40分)
1.「物語文」「論説文」「作文」の3本柱
構成については直近6年で変更なく「物語文+論説文+作文」です。
「詩」「短歌・俳句」の出題例はないです。
作文問題は、例年「自分の経験」と「経験に関する考えや学び」を書かせる傾向にあります。
2.設問数が多く、「時間配分」が大きな鍵となる
昨年度と比べ、記述問題が4問→6問へと増加傾向にあります。
その中で、試験時間40分に対し、23問の読解問題と1問の作文問題であるため、「時間配分」のハードルがかなり高くなっています。
時間内に全問を解き切る対策が必須です。
3.記述と記号問題の配点は「ほぼ差がない」が、作文の配点は大きい
設問数が多いため、記述問題であっても配点は1~3点ほどであり、記号問題とほぼ差がつきません。
よって、記述問題では「完璧に書こうと考えすぎるのではなく、ポイントを押さえてスピーディーに書く」ことが求められます。
一方、作文問題は7~10点と大きな配点になっているため、「試験時間内に作文まで書き切れるかどうかが合否を左右する」と言っても過言ではないです。
大問1 | 本文内容 | 物語文(冲方丁『主治医とスイッチ』より) |
---|---|---|
問1 | 【知識】漢字の読み書き | |
問2 | 【書きぬき】傍線部の具体的説明を本文から10字で探して答える。 | |
問3 | 【記号】登場人物の理解。 「彼」とは誰のことかを答える。 | |
問4 | 【記述】傍線部の具体的説明を50字以内で書く。 | |
問5 | 【記述】指示語を含む傍線部の具体的説明を25字以内で書く。 | |
問6 | 【記号】傍線部の理由として当てはまらないものを選ぶ。 | |
問7 | 【記述】傍線部の心情になった理由を30字以内で書く。 | |
問8 | 【記号】指示語を含む傍線部の具体的説明として適当なものを選ぶ。 | |
問9 | 【書きぬき】主治医が引退を決めた直接的な原因となる事柄が書かれている一文を探す。 | |
問10 | 【知識】係り受け | |
問11 | 【書きぬき】空所に当てはまる言葉を本文から11字で探して答える。 | |
大問2 | 本文内容 | 論説文(藤田正勝『はじめての哲学』より) |
問1 | 【知識】漢字の読み書き | |
問2 | 【書きぬき】傍線部の具体的説明を本文から一文で探して答える。 | |
問3 | 【書きぬき】指示語の指す内容を本文から10字以内で探して答える。 | |
問4 | 【書きぬき】傍線部の具体的説明を本文から30字程度で探して答える。 | |
問5 | 【記述】傍線部内容の結果を50字以内で説明する。 | |
問6 | 【書きぬき】空所に当てはまる言葉を本文から2字で探して答える。 | |
問7 | 【記述】傍線部の内容と対称的な内容について、3段落の言葉を使って書く。 | |
問8 | 【知識】接続語 | |
問9 | 【読解】指示語の指す内容について説明されている段落を数字で答える。 | |
問10 | 【記述】筆者が何のために具体例を出したのか、「~ため」に繋がるように書く。 | |
問11 | 【記号】筆者が文章で述べている事柄として適当なものを選ぶ。 | |
問12 | 【記号】文章の書き方の特徴として適当なものを選ぶ。 | |
問13 | 【作文】「何のために働くのか」というテーマで、自分の考えや意見を書いた上で、それを踏まえてどのような仕事がしたいのか、自分の思いを作文する。(200~250字以内) |
算数科検査 出題形式
(40点満点・40分)
1.重要単元は4つの単元
① 規則性に関する問題
② 速さに関する問題
③ 平面図形に関する問題
④ 場合の数に関する問題
この4つの単元については、近年よく出されている問題です。
基本的な内容が多いが、問題数がかなり多く、試験時間が短いので時間配分に注意する必要があります。
2.大問2の小問集合は4年生の内容も出題される
大問2の小問集合では小4で学習する大きな数・概数・面積の単位変換などがよく出題されます。
他にも多角形の角度や対角線の本数・人口密度・対称図形など幅広く出題されます。
3.グラフを使った問題がよく出される
速さや水量変化の問題は、グラフを使った問題がよく出されます。
今年度も速さのグラフの問題が出されたが、難易度はそれほど高くなかったです。
4.大問1の計算問題では、くふうが必要な問題も出される
最近では、大問1の計算問題でくふうが必要な問題がよく出されており、今年度も出題されました。
ただし、難易度はそれほど高くないので、落ち着いて考えるようにしてほしいです。
大問番号 | 小問数 | 内容 |
---|---|---|
[1] | 5 | 計算問題 |
[2] | 10 | 小問集合 |
[3] | 3 | 容積 |
[4] | 2 | 正三角形を使った規則性 |
[5] | 2 | 累乗の計算 |
[6] | 2 | 場合の数 |
[7] | 1 | 倍数の利用 |
[8] | 1 | つるかめ算 |
[9] | 2 | 速さとグラフ |
[10] | 2 | 面積と辺の比 |
理科検査 出題形式
理科・社会合わせて40分、40点満点。
理科は20分程度、20点満点。
20分で20問、すべて記号選択の問題になっていることもあり、ややこしい選択肢も多く見られます。
選択肢のグループ分けや、選択肢の間違っている部分を見つけ、消していくというような作業をしながら解いていく必要があります。
今年度は、物理5問、化学4問、生物6問、地学5問とやや生物が多かったが、例年この4分野がほぼ均一に出題されます。
大問番号 | 小問数 | 内容 |
---|---|---|
[1] | 6 | 小問集合(正誤問題) |
[2] | 4 | インゲンマメの種子の発芽について |
[3] | 3 | 音について |
[4] | 3 | ものの燃え方について |
[5] | 4 | 月の満ち欠けについて |
社会科検査 出題形式
理科・社会合わせて40分、40点満点。
社会は20分程度、20点満点。
地理分野7問、歴史分野7問、公民分野4問の合計18問で、うち3問が短文形式の記述問題(地理2問と公民1問)が出題されました。
地理分野は日本の国土や産業など、テーマをしぼって出題される傾向があります。
歴史分野は、幅広い時代の人物や出来事についての正誤問題などが出題されやすいです。
公民分野は、日本国憲法や三権分立などについて出題されやすいです。
地理・歴史・公民分野共にグラフや図、写真などの資料が多用されるので、その読解力も求められます。
大問番号 | 小問数 | 出題内容 |
---|---|---|
[1] | 2 | 日本の気候 |
[2] | 3 | 日本の農業・工業 |
[3] | 2 | 日本の林業 |
[4] | 4 | 奈良時代から明治時代の政治・産業 |
[5] | 3 | 日露戦争・平等院鳳凰堂・銀閣に関する正誤問題 |
[6] | 4 | 三権分立 |
京都教育大学附属桃山中学校
入試対策ポイント
令和5年度(2023年度)一般学級学力検査
国語科検査 入試対策
〇基本動作の徹底:「迷わず正しく解ける力」を身につけて時間内に解き切るために、下記2点を意識
① 本文マーキング
普段から、本文で「接続詞」「心情表現」「解答の材料になりそうだと思った箇所」をマーキングし自分の思考の道筋を可視化して残しましょう。
そして解説と比較し、自分の解き方を修正していくことで、速く・正確に解く力が身につきます。
② 設問マーキング
設問で「問われていること」「解答の条件」をマーキングし、意識することで速く・正確に解くことにつながります。
〇「型」を意識した作文演習
短時間で200字程度の文章を書くためには、その場で考え込んで書いていては時間内に解き切れないため、「自分の経験を書く時はこの書き出し・順番で書く」といった「作文の型」を意識した練習が重要です。
また、自分の考えや学びを聞かれることが多いため、日頃から様々な物事に対して自分なりの考えを持つ習慣を身につけたいです。
算数科検査 入試対策
〇時間配分と捨て問の見極めが重要
配点がほぼ変わらないので、解ける問題を確実に正解する必要があります。
ややレベルの高い問題も出されるので、問題の見極めが1つのポイントになってきます。
計算問題においても、基本的な問題しか出されないので丁寧に解くことを意識して全問正解するようにしたいです。
〇同じような傾向問題が出されやすいので、過去問を使ってくり返し練習する
また、同じような傾向の問題を出すことが多いので、過去問演習で京都教育大学附属桃山中の出題傾向をきちんと理解しておくことが大切です。
特に、大問2では小4で学習する内容も出題されており、他ではあまり出題されていないので、きちんと演習しておく必要があります。
速さのグラフの問題も同じようなパターンがよく出題されるので、過去問でグラフ問題の演習もしっかりやっておきましょう。
全体的に幅広い単元から出題されるので、苦手な単元がないようにしておくことも重要です。
理科検査 入試対策
例年出題される正誤問題が最も得点が取りにくいです。
この問題に対応するためには、選択肢に書かれているものが正しいか、まちがっているかを正確に判断し、メモをしながら解く必要があります。
また、物理・化学・生物・地学がまんべんなくかなり広い範囲から出題されるため、苦手単元を作らず、正確な知識を身につけておくことが必要です。
基本レベルから標準レベルまでの問題をすべて解くことができるように、解き直しを繰り返す必要があります。
社会科検査 入試対策
理科と合わせて40分であることから、問題を解く時間配分に注意します。
そのため、記号選択の問題は間違っている部分や条件(正しいものを選ぶのか誤っているものを選ぶのか、漢字指定など)にマーキングを行い、ミスを防ぎましょう。
地理・歴史分野共に幅広い知識が必要なので、KECの京都教育大附桃山中模試や、問題集など解いた問題の解き直しをくりかえし行いましょう。
特に歴史人物や出来事を整理してまとめることも、記述対策として効果的であります。
KECの京都教育大学附属桃山中学校
対策講座・模試情報
★「通常授業」
小5生から、表現国語・表現算数の授業を行い、表現力を高めます。
小5生・小6生を対象に、出題されやすい問題演習を通して、国算理社の解答力を高めます。
★「京都教育大附桃山中模試」
小5生・小6生を対象に、学年相当の問題に決められた時間内で取り組む経験と、解説授業の受講を通して、実戦力を高めます。
また、模擬試験受験後に返却される成績表は、その後の学習方針を定めるために、役立てることができます。
KECの合格メソッドについて詳しくみる
こちらをご覧ください。
京都教育大学附属桃山中学校の合格者の声
奈良女子大学附属中等教育学校/京都教育大学附属桃山中学校/立命館宇治中学校(ICコース) 合格
京都教育大学附属桃山中学校 合格
奈良女子大学附属中等教育学校/京都教育大学附属桃山中学校/奈良学園登美ヶ丘中学校(Ⅱ類) 合格
京都教育大学附属桃山中学校 合格
奈良女子大学附属中等教育学校/京都教育大学附属桃山中学校 合格
奈良女子大学附属中等教育学校/京都教育大学附属桃山中学校/奈良学園登美ヶ丘中学校(Ⅰ類) 合格
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大阪教育大学附属天王寺中学校(大教大天王寺)の入試対策は、KECゼミナール天王寺教室のホームページでご覧いただけます。