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夏休みに注意!子どものやる気を奪うNGな声かけとその改善法
「やる気を出してほしいのに…」そんな思いが裏目に出ていませんか?
夏休みも中盤に差し掛かり、お子さまの時間の使い方や学習の進み具合が気になる時期ですね。「せっかくの長い休みだから、充実した時間を過ごしてほしい」「遊びだけで終わらせず、少しは勉強もしてほしい」…そんな思いから、ついお子さまに声をかける機会も増えていませんか?
夏休みは時間に余裕があるからこそ、1日のうちの少しの時間でも机に向かう習慣をつけることが、学習習慣を身につけるための絶好のチャンスです。とはいえ、やる気を出してほしい気持ちをそのまま言葉にすると、逆にお子さまの気持ちが萎えてしまうことも…。
今回は、夏休みにありがちな“やる気を奪うNGな声かけ”と、それを“やる気”に変えるための声かけの工夫についてお伝えします。
実はNGだった4つの声かけ—その背景にあるお子さまの心理とは?
お子さまのやる気をくじいてしまう言葉には、いくつかの共通点があります。よくある声かけの中でも、特に気をつけたいのが以下の4つです。
- 「宿題やりなさい」や「勉強しなさい」など、学習に対しての命令口調の声かけ
→言われた瞬間は反応しても、気持ちが伴わず「やらされ感」が強くなり、自分からやる意欲が育ちにくくなります。 - 「またゲームしてるでしょ」「どうせ~でしょ」と決めつける言葉
→まだ何もしていないのに否定されると、「伝えても分かってもらえない」と思い込み、保護者さまへの信頼感が下がってしまいます。 - 「そんなの無理に決まってる」と挑戦を否定する言葉
→新しいことにチャレンジする前から否定されると、「やる前から諦める」クセがつき、自信を持てなくなります。 - 「今すぐやりなさい」と急かす言葉
→心の準備ができていないタイミングで急かされると、プレッシャーや反発心が先に立ち、素直に行動しづらくなります。
これらに共通しているのは、お子さまの気持ちや状況を考える前に“保護者さまの都合”が優先されてしまうこと。お子さまにとっては、「分かってもらえない」「どうせ怒られるだけ」と感じてしまい、やる気どころか親子のコミュニケーションもぎくしゃくしてしまうのです。
やる気を引き出す声かけに変えるには?ちょっとした伝え方の工夫
お子さまのやる気は「自分で決めた」「認められた」と感じたときに育ちます。だからこそ、声のかけ方ひとつで気持ちは大きく変わります。
たとえば、こんなふうにお子さまを尊重しながら伝えてみませんか?
- 「宿題やりなさい」や「勉強しなさい」 → 「どのタイミングでやろうか?今なら少し手伝えるよ」
内容を命令するのではなく、選択肢を与え、行動の主導権をお子さまに渡すことで、自発的に動けるようになります。 - 「またゲームしてるでしょ」→「今はどんなことして過ごしてるの?」
決めつけるのではなく、まず状況を聞くことで、素直な気持ちを話しやすくなります。 - 「そんなの無理に決まってる」→「面白そうだね!どうやったらできると思う?」
挑戦する気持ちを尊重し、前向きな会話に変えましょう。 - 「今すぐやりなさい」→「あとどれくらいで区切りがつきそう?」
タイミングを急かすのではなく、お子さまのペースを尊重し、寄り添う言い方に。
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頭ごなしに注意するのではなく、「いつやる予定?」「ここまで頑張ったね」と声をかけるだけでも、お子さまの表情や行動は大きく変わります。大切なのは、行動をコントロールするのではなく、意欲を引き出す視点です。
言葉ひとつで学びの姿勢が変わる—ポジティブな関わりを
夏休みは、お子さまにとって大きく成長するチャンス。その一方で、保護者さまとの関わりが学習への姿勢を左右する季節でもあります。
共働き家庭などで一緒に過ごす時間が限られていても、帰宅後に「今日はどんなことを頑張ったの?」「ここまでできたね」と声をかけるだけで、“見てもらえている”と感じ、やる気が育ちます。
まずは「何を言うか」より「どんな気持ちで伝えるか」を意識してみませんか?保護者さまの声かけひとつで、お子さまの学びへの姿勢は前向きに変わり、親子のコミュニケーションもより温かいものになるはずです。
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声のかけ方や夏休みの過ごし方でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください
KECゼミナール・KEC志学館ゼミナールでは、ともに学ぶ仲間の存在が励みとなり、学びへの意欲を高める集団指導を行っています。
集団授業だからこそ得られる「まわりの頑張りに刺激を受ける」「わかった喜びを共有できる」という経験が、お子さまの学ぶ意欲を大きく育てます。
お子さまへの声のかけ方ひとつで、学びへの姿勢や気持ちは大きく変わります。とはいえ、実際には「どんな言葉をかけたらいいのか分からない…」「夏休み、どう過ごさせるのがいいのだろう…」と悩む場面もあるのではないでしょうか。そんなときは、ぜひ私たちにご相談ください。