知的好奇心を育む冬休み!家庭でできる学習の土台をつくるヒント

小1~小3
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冬休みの家庭学習は何をすればいい?
低学年に大切な「思考の土台づくり」を気軽にはじめてみませんか

冬休みが近づくと、「予定が多くて、宿題がしっかりできるか不安で…」 「帰省やお出かけが続くと、勉強の時間がとれないのでは…」 といった保護者さまのお声をよく耳にします。
クリスマスやお正月など楽しい行事が続く時期だからこそ、生活リズムが変わり、“学びのペース”を保つのが難しくなるご家庭も少なくありません。
特に小学校1年生〜3年生は、まだ自分で計画を立てるのが難しい時期。だからこそ、冬休みは保護者さまのちょっとした声かけや関わり方で、お子さまがぐっと成長する貴重な時間になります。

年末年始は保護者さまにとって忙しい時期かもしれませんが、お子さまにとっては、ゆとりのある時間。だからこそ、“考えるきっかけ”をつくりやすいタイミングです。


冬休みは絶好の機会!学力の土台になる「思考力・読解力」

低学年で育てたいのは、
「よく聞く」
「自分の考えを言葉にする」
「理由を説明する」
といった基礎的な力です。

これらは学習全体を支える“言語理解”や“考える力”の基盤で、低学年期に伸ばすことが高学年以降の学力につながるとされています。

たとえば冬休みは、 「帰省先で親戚とコミュニケーションをとる」 「普段よりゆっくり絵本を読んでもらえる時間がある」 といった“会話が生まれやすい環境”が整います。

絵本のあとに 「どこがおもしろかった?」 と尋ねるだけでも内容をまとめる力が育ちます。また、お出かけ前や帰省の準備のときに この冬休みはどんなことがあるかな? と予想させるだけでも、思考の幅が大きく広がります。
こうした冬休みならではのゆったりした時間は、“考える習慣”を自然に育てる絶好の機会になります。


生活そのものが教材!
冬休みにできる「考える力」のトレーニング

冬休みは、普段より生活のリズムが変わることで“いつもとは違う体験”が増える時期でもあります。親子で一緒に考えてみると、そのひとつひとつが学びのタネになります。

●年末年始の買い物で
「お正月の準備では何が必要かな?」 「どちらの方がお得に買えるかな?」
計画性・比較する力が育ちます。

●帰省の準備で
「明日はお泊まりだから、何を持っていくと安心かな?」
見通しを立てる力につながります。

●おせち料理や行事の話題で
「どうしてお正月におせちを食べるんだろう?」
興味を深め、調べるきっかけに。

●お年玉の使い方相談で
「全部使う?半分残す?」
計画性“自分で決める力”が育ちます。

こうした冬休みならではの小さなやりとりが、“考えるきっかけ”を自然に増やしてくれます。その「きっかけ」を、さらに深い学びにつなげるのが次のステップです。


「なぜ?」を引き出す!お子さまの考えを深める声かけ

日常の中で生まれた“考えるきっかけ”を、さらに深めていくステップです。
低学年のお子さまは、心の中にある考えを言葉にする練習の時期。保護者さまの一言で、思考はぐっと深まります。

●冬休みにおすすめの声かけ

  • 「そう思った理由は何かな?」
  • 「ほかの方法も一緒に考えてみよう」
  • (帰省やイベントの後に)「一番心に残ったのはどんなこと?」

ポイントは、正しさよりも “どう考えたか” に寄り添うこと
対話を大切にすることで、“考えるって楽しい!”という気持ちが育ちます。


冬休みに伸ばした好奇心を、3学期の学びにつなげるには?

冬休みに育てた「考える習慣」や「対話」を3学期につなげていくためには、生活リズムを少しずつ整え、“学びやすい状態”をつくることが大切です。

●おすすめの整え方

  • 冬休み中に乱れがちな生活リズムを毎日少しずつ学校時間に戻す
  • 音読や計算を毎日“〇分だけ”と決めて行う
  • 次の日の楽しみを一つ決める

毎日「少しずつ」が、無理なく戻りやすいポイントです。


冬休みの小さな体験が“学びの芽”になる

特別な勉強をしなくても、日常の中でお子さまが“自分で考える機会”をつくるだけで、思考力や読解力は大きく育ちます
今日からできる一歩として、「いつもより一言多く問いかけてみる」ことから始めてみてはいかがでしょうか。
冬休みのひとつひとつの体験が、お子さまの成長をゆっくり育てる温かい時間となれば幸いです。

KECゼミナール・KEC志学館ゼミナールでは、低学年のお子さまが“学び、考える楽しさ”を感じられる講座を行っています。気軽に参加できる無料体験もございますので、家庭での体験に加えて、興味がおありの方はお気軽にお問い合わせください。

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