新中1生必見!内申点が中1からに?奈良県公立高校入試が変わります!

お知らせ中学生中1

★2023年5月8日(月)更新

目次

  1. 奈良県公立高校入試の変更概要
  2. 奈良県公立高校入試の現状
  3. 奈良県公立高校入試の変更点とは?
  4. 奈良県公立高校入試の変更点まとめ
  5. 高校受験に向けてスタートするなら中1の”いま”がチャンス!

奈良県公立高校入試が変わることをご存じですか?

2023年3月22日(水)、奈良県教育委員会が「奈良県立高等学校入学者選抜の改善について(骨子)の概要」を公表しました。

概要では、「2026年度(令和8年度)入学者選抜」つまり、2023年4月に入学する中学1年生が対象となる高校入試から、

  • 調査書の学習成績(内申点)は、中学1年生から対象。
  • 現在の「特色選抜」「一般選抜」を「共通選抜」に一本化
  • 第2希望校申告を導入。

上記3点となることが発表されました。

今回の記事では、具体的に何が変わるのか?これまでの入試と何が違うのか?について詳しくご紹介します!

2023年4月から中学1年生になる方はもちろん、奈良県にお住いの小学生の方も必見です。

奈良県公立高校入試の現状

具体的な変更点をご紹介する前に、奈良県公立高校入試の現状をご存じでしょうか?

近年、奈良県の公立高校再編により、倍率が大きく変動しています。

生駒高校や香芝高校などの倍率が高くなっている!

2023年3月10日に奈良県公立高校一般選抜が行われ、奈良県教育委員会HPにて実質倍率が公表されました。

近年、生駒高校や香芝高校、法隆寺国際高校などの倍率が上昇しており、偏差値50前後を目標とする中学生の志望校に偏りが見られます。

▼過去3年間の奈良県公立高校(一般選抜)の実質競争倍率(抜粋)

高校名2021年度
(令和3年度)
2022年度
(令和4年度)
2023年度
(令和5年度)
生駒高校(普通)1.051.201.29
香芝高校(表現探求)0.700.981.35
法隆寺国際高校(普通)1.051.111.28

生駒高校について具体的な人数までみると、2023年度(令和5年度)では募集人員320人に対し、受験者数が412人。

つまり、92人が不合格となるほどの倍率の高さでした。

上記3校のような偏差値50前後の高校の倍率上昇の要因としては、西の京高校や登美ヶ丘高校の閉校などが大きいのではないかと考えられます。

志望校の合格ラインに達していたとしても、倍率が高い場合、入試当日の合格ラインが上がる可能性も大です。

そのためにも、当日の入試対策はもちろん、日々の内申点対策も重要となります。

そして内申点の対象学年が、今回の変更で中学1年生からになります。

社会・理科が難化!?

2023年5月1日に、奈良県教育委員会HPにて2023年3月10日に実施された「一般選抜学力検査」の結果が公開されました。

全受験者の社会・理科の平均点は以下の通りでした。

上記の表の通り、昨年度と比較して社会が1.9点、理科が4点下がりました。

新学習指導要領が始まってから、点数が下がり続けているため今後もこの傾向は続くと予想されます。

また、社会・理科の受験者の得点分布を見ると、例年よりも5~24点の獲得者が増加していました。

社会の得点分布
理科の得点分布

参考:奈良県教育委員会 令和5年度奈良県公立高等学校入学者一般選抜学力検査の結果について (2023年5月8日)

例年よりも社会・理科が難しく、得点が思うように伸びなかった受験者も多くいたのではないでしょうか。

そして、2023年度の中学1年生から入試で社会・理科を含めた原則5教科受験となります。

では、2023年度の中学1年生から関わる高校入試の具体的な変更点について、詳しくお伝えします。

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奈良県公立高校入試の変更点とは?

※以下の3つの変更点は、2023年4月に中学1年生になる方が公立高校を受験されるときに、実施される内容です。
2023年4月時点で中2・中3生の方は、これまで通りの内容で入試が実施されますので、ご注意ください。

奈良県公立高校入試に必要な調査書の学習成績(内申点)は、中1から対象!

奈良県公立高校入試変更点

上記の表の通り、これまでは中2・中3の内申点のみが公立高校入試で用いられていました。

それが2026年3月実施の入試では、中1から対象に!

これにより、内申点の合計点も変わり、合計点のうち約19%が中1のうちに決まるということになりました。

ただし、注釈にある通り中1・中2は5段階評価が用いられるのではなく、「主体的に学習に取り組む態度」の観点の3段階評価×9教科が用いられます。

「主体的に学習に取り組む態度」とは?

中学校の調査書(内申書)は、①「知識・技能」②「思考・判断・表現」③「主体的に学習に取り組む態度」の3観点をA・B・Cの3段階で評価し、それらを合わせて5段階評価にしたものが記載されています。

各観点で何が評価されるのかについて簡単な概要は、以下の通りです。

  • ①「知識・技能」
    定期テストや小テストなどのペーパーテストの結果などで主に評価されます。
    学んだ知識・技能を用いることができているか?がみられる観点です。
  • ②「思考・判断・表現」
    ペーパーテストのみではなく、論述やレポートの作成、そして発表などで主に評価されます。
    学んだことを活かして、作品を制作、表現できているか?がみられます。
  • ③「主体的に取り組む態度」
    ノートやレポート、授業中の発言、教師による行動観察などで主に評価されます。
    上記の2観点を身につけるための粘り強い取り組みの中で、自らの学習を調整しようとしているか?がみられます。

上記の③「主体的に取り組む態度」の評価が、中1・中2の成績で用いられるということになります。

(参考:文部科学省「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」 2019年1月21日)

つまり、日々の授業ノートや、提出物、授業中の態度などがより重視されるようになります。

一般選抜と特色選抜が、令和7年度から「共通選抜」に一本化!

奈良県公立高校入試変更点

2つ目の変更点は、「特色選抜」「一般選抜」が一本化され、「共通選抜」になる点。

これまでの奈良県公立高校入試では、2月中旬に実施される「特色選抜」と3月中旬に実施される「一般選抜」の2つが実施されていました。

▼これまでの奈良県公立高校入試 選抜方法

「特色選抜」
2月の中旬に実施。
専門学科・総合学科・普通科の一部コースで実施。
「3教科(国・数・英)の学力検査、内申点」に加えて、学校独自検査・面接・実技検査から各校が1つ以上選択して実施される選抜方法。
実施校:奈良県立国際高校、桜井高校の普通科書芸コース、普通科英語コースなど

「一般選抜」
3月の中旬に実施。
特色選抜以外の普通科などで実施。
「5教科(国・数・英・理・社)の学力検査」と「内申点」で合否が決まる選抜方法。
特色選抜の追加募集も、同じ学力検査を受検します。

と、上記のように奈良県公立高校入試は2月と3月の2回、選抜が実施されていました。(二次募集を除く)

それが、変更後は一本化され、原則としてすべての学校を対象に3月上旬に実施されることとなります。

また入試日が同じになるだけではなく、科目数も原則として「5教科」受験となります。

特色選抜で受験する学校を志望校としていた方は、理社を除いた3教科に力を入れて対策することも多かったかと思いますが、これからは5教科すべての対策が必須になります。

選抜の一本化に伴い、第2希望校申告を導入

3つ目の変更点は、上記の選抜方法一本化に伴い、「第2希望校申告」が導入される点です。

これまでの奈良県公立高校入試では、「第1希望校」のみの出願でした。

それが、今回の変更で「第2希望校」まで申告が認められることになります。

基本的には、出願者が募集人員に満たない学科・コースについて、第2希望者の合否判定が行われます。

ただ、専門学科や普通科の特色あるコース等(これまでの特色選抜の対象学科・コース)については、出願者が募集人員を満たしている場合でも、募集人員の一部について第2希望者を含めた合否判定を行うことができるようになります。

2023年度入学者選抜から、中3対象に進路希望調査を試行実施!

以上ご紹介してきたものが変更点となりますが、「奈良県立高等学校入学者選抜の改善について(骨子)の概要」では、変更点に加えて「進路希望調査」を試行実施すると公表されました。

こちらについては、2024年度の入学者選抜つまり、2023年度に中学3年生となる方から対象です。

これまでの奈良県公立高校入試では、出願を受けてから奈良県教育委員会HPにて「出願状況」が発表され、そこで初めてどの高校に何人出願しているのかを知ることができました。

それが、2023年度より進路希望調査が11月と1月に実施され、公表されます。

どのような形式で公表されるかは現時点では発表がありませんが、どの高校にどれくらいの人数が受験しようとしているのかを出願前に知ることができるようになると考えられます。

奈良県公立高校入試の変更点まとめ

今回の変更点をまとめると、

  • 調査書の学習成績(内申点)は、中学1年生から対象。
  • 現在の「特色選抜」「一般選抜」を「共通選抜」に一本化
  • 第2希望校申告を導入。

(参考:奈良県教育委員会「奈良県立高等学校入学者選抜の改善について(骨子)の概要」2023年3月22日公開)

上記3点が、令和8年度入学者選抜(2026年3月実施)から実施されることとなります。

中学1年生から、内申点が入るようになり、原則5教科受験となることから、

「中2からテスト頑張れば大丈夫!」

「理科・社会は、中3から受験勉強を頑張ればいいや」

という考えは通用しなくなります。

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