【教室便り】王寺教室:小学生
小学生 中学生
苦手な暗記科目といえば
皆さん、初めまして。
社会を担当している山本です。
今回は、社会の勉強方法について話をしてみたいと思います。

まず、大事なことは「暗記=社会」ではないということです。
多くの受験生は、「暗記が苦手だから...」「何から覚えたらいいか分からない...」など、覚えることの多さを理由に、社会を苦手にしていると思います。
もちろん、教科の性質上暗記は不可欠な要素です。
しかし、それは社会だけではなく、他の教科であっても同じことです。
大事なことは、覚えることと理解することをバランスよく取り入れていくことです。
特に、国公立中学や私立上位校を目指す受験生にとっては、「なぜ?」にこだわることが非常に大切です。
「なぜ?」は考えるきっかけになりますし、根拠を探す機会にもなります。
では、少し単元別に話をしてみたいと思います。
【地理】
日本の内容を中心に出題されますが、近年世界についても出題されることが多くなっています。
特にオリンピックやW杯などの大きなスポーツイベントがあった時は注目しておきましょう。
それから、グラフ問題が出題されやすい範囲でもあります。グラフは年度によって数字が変わりやすいですので、「どうやって勉強するの?」と質問される機会が多いです。
大事なことは、見極めるポイントを知ることです。
社会も学問である以上、必ず根拠(理由)があります。
ですので、赤本などで迷ったり分からなかったりした場合は、必ず担当の先生に質問して納得して先に進むようにしましょう。
【歴史】
得意な生徒と苦手な生徒がハッキリ分かれる範囲です。
人物名や事件名など、同じような名前が多く出てきますので、一人ひとり違いを整理しておくことが必要です。
また、多くの受験生が苦手にするのが並び替え問題です。
年号を覚えることが一番理想的に見えますが、実際には多くの年号がありますので、根本的な解決策にはなりにくいです。
実際、並び替え問題を得意にしている生徒に聞いたところ、年号を覚えている生徒はそれほど多くありません。
彼らの大部分は年号よりも事件・時代の流れを覚えていることが多いです。
つまり、単純に覚えるだけの作業に走らないことが大切です。
その際にポイントになってくるのは教科書などについている年表です。
ぜひこの年表を利用して勉強に取り組んでみてください。
【公民】
小学生にとっては取り組みづらい範囲です。
ただ、大部分は政治内容になりますので、そこに集中して取り組んでみてください。
また、国際連合や環境問題など、実際の生活やニュースなどとも密接に関わることが多い範囲でもあります。
ですので、教科書の勉強と共に新聞やニュースなどを通して時事問題に触れる機会も作ってください。
実際、時事問題が出題される学校も多くありますので、侮ることはできませんよ。
最後に、社会で最も大切なことは「テストが始まる一秒前まであきらめないこと」です。
一つでも多くの知識を知ることで、実際の入試を有利にすることができます。
ですので、最後の最後まで精一杯多くの知識を手に入れていきましょう。
そして、漢字で覚えることを忘れないでください。
よく漢字ミスを「うっかりミス」と思っている人もいますが、それは大きな間違いです。
漢字ミスも知らないミスも同じです。
受験ではその差はありません。
演習の時に漢字で書けなかった問題は、必ず復習して漢字で書けるようにしておいてください。
では、皆さんが良い笑顔で春を迎えることを期待しています。