お知らせ|
奈良県立高校入試 内申点(調査書点)と学力検査点の配点がさらに多様化しました
今年2月に始まった奈良県公立高校入試制度の新ルールでは、特色選抜と一般選抜が一本化され、出願先が2校まで選べるようになり、内申点は144点満点で評価されることになっていましたが、7月9日、奈良県教育委員会は高校入学者選抜における調査書点の配点について追加発表を行いました。
これにより、各高校は4つのパターンから、それぞれの学校の方針に合った配点方法を選択します。
変更点のポイントと前向きな見方
- 高校ごとに合否ラインの「見え方」が一様でなくなる一方、本番の学力検査の比重が相対的に高まる学校も増えます
- 評定で伸び悩んでいても、得点力で逆転できるチャンスが広がりました
- もちろん、日頃から評定をしっかり取れている生徒は依然として有利です
事実をしっかりと把握して取り組むことが大切です。
1.現行ルールのおさらい(現・中3生から適用)

※第2希望は、第1希望の段階で定員を割った学校・学科のみが対象です。
2.今回追加された変更点
2-1.調査書点を4パターン化

※学校によっては、特定教科を2倍にする加重配点を併用。
2-2.学力検査点の「重点化」
- 検査教科数や満点自体は従来どおり(普通科5教科250点など)が基本
- ただし、重点化により学校ごとに「内申:本番」の実質ウェイトが大きく変わる
例)400点校(倍率1.6)は、同じ調査書点でも本番点の影響が相対的に大きい - 独自検査・実技・加重配点を組み合わせる学校もあり、戦略が多様化

3.高校別・採用パターン速報(2025年7月10日時点)
※資料未掲載・未定の学校は「未定」としています。

※同じ学校でも学科・コースにより別パターンの場合があります。
加重配点の有無も含め、必ず各校の募集要項をご確認ください。
4.今後の主なスケジュール(奈良県立)

※最新日程は奈良県教育委員会の正式発表を必ずご確認ください。
5.受験生・保護者が今すぐ取り組みたい3つのこと
- 志望校の採用パターンを把握
評定の重みが学校によって大きく異なります。 - 1・2年の観点別評価を強化
パターン①③の学校では、早期の学習態度が合否に直結。 - 3年の定期テスト対策を計画的に
パターン②④では3年評定が“大逆転”要素になります。
6.制度が変わっても、受験生がすべき “本質” は変わりません。
- 授業理解と定期テスト対策で評定を伸ばす
- 入試本番に向けた演習で得点力を高める
評定が伸び悩んでいる生徒にも、本番得点で挽回できるチャンスが広がりました。
逆に評定が高い生徒は、従来どおりの強みを活かせます。
不安を感じたら、いつでもお気軽にご相談ください。
私たちは最新情報をもとに、一人ひとりに合わせた学習プランと出願戦略をご提案します。
出典:奈良県教育委員会「令和8年度 奈良県立高等学校入学者選抜概要」(2025年7月9日発表)
本記事は上記資料を基に作成しています。制度変更が生じた場合は県教委の続報を優先してください。