奈良教育大学附属中学校
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傾向と対策~国語編~
皆さん、こんにちは!
最近は、一時の真夏並みの暑さが和らいで、少し涼しい日もありますね。
このような時期こそ、体調管理をしっかりして、心身ともに快適な状態を作って
いきたいですね。
さて、平成27年度のKECゼミナールの中学入試合格実績ですが、奈良教育大附中は
52名ということで、おかげさまで「全国NO1」の実績となりました!
今日は、前回に引き続き、各教科の傾向と対策「国語編」をご紹介します。
国語につきましては、私自身が担当している教科なので、中村美奈が書かせていただきます。
国語は例年、大問2題が出題されます。
一つは小説、もう一つは論説文です。(出題の順番は、年度により異なります。)
小説については、
・漢字の読み書き
・場面による音読の仕方について
・登場人物の心情について
・内容がしっかり読みこめているか
・理由説明
などの出題がされています。
本文の量は平均3000字程度で、中学入試問題としては標準レベルです。
論説文については
・漢字の読み書き
・つなぎことば
・脱文挿入問題(あらかじめ本文から抜いておいた一定量の文章を、
本文中のどこに戻すかを問うもの)
・内容がしっかり読みこめているか
・段落ごとの内容について
・要旨(筆者の主張について理解しているか)
などの出題がされています。
本文は2000字程度で、小説よりも少なめの年が多いです。
漢字の読み書きについては、大問ごとに1題ずつで、いずれも平易なものです。
問題数は全部で15から20問で、年によって変わります。
例年、記号問題が多く、記述問題の占める割合は少なかったのですが、近年は
抜き出し問題などの記述問題が増加傾向にあります。
また、それぞれの文章題の中に、部首、慣用句、漢字の成り立ち、主語・述語など、
語句や文法の問いがふくまれていることもあります。
それから、記号問題の特徴として、あてはまるものを「すべて」選ぶ問題が
毎年出題されています。
対策としては、基本的な読解力と記述力を身につけておくことが大切です。
また、漢字や語句・文法についても、しっかりと勉強しておいてください。
30分間で文章題2問をこなさなければならないので、時間配分にはかなりの注意が必要です。
赤本をしっかり解き、制限時間内にわかるところをすべて埋められるように、日ごろから練習を積んでおきましょう。
皆さん、いかがでしたか?
奈良教育大附中という学校では、「読む」「書く」「話す」「聞く」の4つの能力を
バランスよく身につけていくという方向性を重視しながら、カリキュラムが組まれているように感じます。これは、KECゼミナールに現在通ってくれている附中生から、学校での取り組みについてさまざまな話を聞くなかで、私自身が感じたことです。そして、それが実際に附中の入試問題にも反映されているのではないかと思います。
奈良教育大附中を受験したいと思っておられるお子様がた、上に書かせていただいたことを踏まえながら、国語を得意教科にし、入試で得点源にするためにも、読書などによって文章を深く読み込み、登場人物の気持ちや筆者の主張をとらえる訓練をしていきましょう。



