子どもたちの姿から学んだこと

私は大学卒業後、教員として14年間、小学1年生から中学3年生まで幅広い学年の子どもたちと向き合ってきました。その中で感じたのは、子どもたちが、本当はやりたいことがあるのに、比べられたり、評価されたりする中で、それを心の奥にしまい込んでしまうということです。学年が上がるにつれて、周囲に合わせ、自分の気持ちを抑え、やりたいことを見失ってしまう生徒が増えていきます。そんな姿を見るたびに、「どうすれば子どもたちは本当にやりたいことを見つけられるのだろう」と自問しました。そして気づいたのは、自分と向き合い、自分の想いを言葉にする時間こそが未来を切り拓く第一歩になるということです。

私が見てきた小学生や中学生も、数年後には大学生や社会人になります。そのときに、自分が本当にやりたいことに向き合う時間をもってほしい――私は心からそう願っています。

総合型選抜との出会い ― 想いを形にする入試

小学生、中学生と関わる中で、高校生はどういう思いで将来を考え、進路選択をしているのか調べているときに出会ったのが、総合型選抜という入試制度でした。総合型選抜は、学力だけでなく主体性や考え方、これまでの経験を評価してくれる入試です。
これは、私が教員時代から大切にしてきた「自分のやりたいことを堂々と表現し、自ら学びを深める姿勢」を存分に発揮できる場だと感じています。

最初は「なんとなくこの学部」「人に勧められたから」と話していた生徒が、対話を重ねる中で「本当はこれがやりたかったんだ」と気づく瞬間があります。その小さな気づきが、未来を大きく変える第一歩になるのです。 志望理由書を書くというのは、単なる受験の作業ではありません。自分と向き合い、これからの人生をどう生きるかを考える大切な時間なのです。

私は子どもたちに「豊かな人生を歩んでほしい」と心から願っています。私の考える“幸せ”とは、自分の人生を自分の選択で生きること。けれど、それは簡単なようで実はとても難しいこと。だからこそ、この挑戦の場で「自分で選び、自分で決める」経験を積んでほしいと思っています。

共に未来を描きましょう

この講座では、一人ではなかなか踏み出せない方にも、そばで寄り添い、背中を押し、自信をもって自走できる力を育てます。「自分の力で進んでいける」と思えたその時、お子さまはきっと自分らしい人生の第一歩を踏み出しているはずです。

総合型選抜は、お子さまが持つ好奇心や情熱、経験をすべて武器に変えられるチャンスです。私は伴走者として、その可能性を最大限に引き出します。

一緒に“あなたらしい未来”を描き、自信を胸に新しいステージへ羽ばたきましょう。

自分で選ばなかった過去、残ったのは「後悔」

私は、いわゆる「優等生」の子どもでした。
ただし、それは私が望んだ姿ではなく、母の期待に応えるかたちで作られた姿でした。

父は単身赴任で家にいないことが多く、母は「自分がしっかり育てなければ」と、毎日細かく学習計画を立ててくれました。私はその通りに勉強し、成績は常にクラスでトップ。関西の有名進学校にも合格しました。両親は喜び、学校や塾の先生も褒めてくれました。

でも…私は、心の底から喜べなかったのです。
合格発表の日、周りが泣いたり叫んだりして喜ぶ中、「どうして私はあんな風に喜べないんだろう？」と、自分が恥ずかしかったのを覚えています。

心が震えた瞬間

そんな私が、本当の喜びを知ったのは、高校で水泳部のマネージャーをしていた時。
引退前の最後の大会で、親友が自己ベストを出し、地区大会進出を決めた瞬間、あまりの嬉しさに号泣し、親友と抱き合って喜びを分かち合いました。心からの「うれしい」が溢れ、心が繋がった感じがしたのを今でも鮮明に覚えています。

心から望んだ目標を達成したとき、人はこんなにも嬉しいものなんだ。
それが自分自身のことでも、大切な人のことでも、その「うれしい」は同じように胸を震わせるものなのだと知りました。

この経験をきっかけに、「誰かの目標達成に関わる仕事がしたい」と思い、今、私はKECで総合型選抜の進路指導を担当しています。

あなたには「自分で選んだ道」を歩んでほしい

今、進路指導で最も大切にしている思いがあります。
それは生徒に「自分で選んだ道を歩んでほしい」ということです。

私はこれまで多くの生徒と向き合ってきましたが、「親や周りが望んだから」という気持ちで進路を選んでいる生徒も珍しくありません。

ですが、自分で選ばなかった進路では、合格しても心から喜べないことがあるのです。

今や大学生の約10人に1人が、4年以内に中退しています。
せっかく努力して入学しても「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまう。そんな人がこんなに沢山いるのは、「とりあえず合格させる進路指導をする塾」や、「学歴重視の社会」も少なからず関係していると思っています。

あなたには、大学に入ってから、社会に出てから、そんな後悔をして欲しくありません。
もしあなたが今「とりあえず大学に行こうかな」「夢なんてない」と思っているなら、一度話してみませんか？どれだけ時間がかかっても、私はあなたと一緒に「後悔しない進路」を見つけたいと思っています。

そして志望校に合格したあなたと一緒に、心からの「嬉しい」を感じられれば、こんなに嬉しいことはありません。
あなたとお会いできるのを楽しみにしています。