2025.10.30
総合型選抜(旧AO入試)の面接でよく聞かれる質問と答え方

総合型選抜(旧AO入試)の面接でよく聞かれる質問と答え方
総合型選抜(旧AO入試)は学力だけでなく、志望理由や高校での経験等、自分自身の考えや人柄を十分にアピールできるかが合否を左右します。特に「面接」は重要な選考過程のひとつであり、成功させるためには入念な事前準備が欠かせません。本記事では、面接でよく聞かれる11の質問と具体的な回答例を紹介します。面接を成功に導くポイントや総合型選抜(旧AO入試)の主な選考方法もわかりやすく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
総合型選抜(旧AO入試)は面接が大切!
総合型選抜(旧AO入試)において、面接は合否を大きく左右する重要な選考過程のひとつです。大学側は、受験者と直接顔をあわせてコミュニケーションをとることで「アドミッションポリシーを理解できているか」「なぜこの大学で学びたいのか」といった適性や志望理由をチェックしています。面接官に自身の考えや今後の展望をきちんと伝えるためにも、出題されやすい質問を事前に知り、繰り返し練習しておきましょう。準備が不足していれば自分自身の魅力を十分に伝えられない可能性があるため、よくある質問とそれに対する回答をあらかじめイメージしておくことが大切です。
総合型選抜(旧AO入試)の面接でよく聞かれる11の質問リストと答え方
面接では、志望理由や自己PR、高校生活での経験等、幅広い質問が投げかけられます。いずれも受験生の人柄や大学との相性を見極めるための重要な質問です。自信を持って面接に臨むために、よく聞かれる質問を把握し、答え方をイメージしておきましょう。
①志望理由
志望理由は、面接で避けて通れない質問のひとつです。大学はこの質問を通して、受験生が大学の特色や教育方針を理解しているか、また志望度がどれほど高いかを確認します。単に「学びたいから」では「その大学でなければならない理由」としては弱いため、回答にきっかけとなった経験や興味を持った分野を具体的に盛り込むのがポイントです。たとえば、過去の経験や将来の目標と大学で実現できることを結びつけて話すと説得力が増します。
例文
高校で地域の子どもたちを支援するボランティアに参加した経験をきっかけに、将来は教育関係の仕事に携わりたいと考えるようになりました。御大学の教育学部は、少人数制の授業や実習に力を入れており、現場で実践的に学べる点に強い魅力を感じています。入学後はその環境を活かし、教科書だけでは身につかない現場で役立つ知識と経験を積み、子ども一人ひとりの悩みに寄り添える教育者として成長していきたいです。
ポイント
大学の特色をよく調べ、学べる内容と将来の目標を結びつけることが重要です。具体的な経験を志望理由に盛り込むと、回答に一貫性と説得力が生まれます。
②自己PR
志望理由と同様に、面接で特に聞かれやすい質問です。自分から行動する主体性や周囲との協調性、困難に直面したときの課題解決力等がチェックされます。自己PRでは単に強みを述べるだけでなく、具体的なエピソードや大学での活かし方をセットで伝えるのがポイントです。たとえば「私は真面目な性格です」と伝えるだけだと抽象的であるため、真面目さを発揮したエピソードや、その性格が大学での学びにどう活かせるのかを説明する必要があります。
例文
私の強みは計画性を持って物事に取り組める点です。高校では文化祭の実行委員として、全体のスケジュール管理を担当しました。メンバーが安心して準備を進められるように各自の担当業務や日程を調整した結果、大きなトラブルなく、無事出し物の成功につながりました。この経験を通じて、計画を立てて周囲を巻き込みながら行動する力を身につけられたと実感しています。大学で研究や課外活動に臨む際も、この計画性とそれらを遂行できるスキルを発揮していきたいと考えています。
ポイント
自分の1番の強みが伝わるよう、ひとつに絞ってアピールしましょう。また、自分と大学の相性の良さを評価してもらえるよう、アドミッションポリシーを意識した強みを選ぶことも大切です。
③高校生活で頑張ったこと
高校生活で頑張ったことの質問では、長期間にわたって物事に取り組んだ姿勢や、自らが行動を起こした主体性が評価されます。面接では学力以外の多面的な資質も重視されるため、高校生活の中で自分が時間をかけて努力したことを具体的に説明できるよう準備しておきましょう。テーマの例としては、勉強や部活動、ボランティア活動等が挙げられます。学外での実績も評価されるため、エピソードとしてアピールできそうな経験がないか振り返ってみましょう。
例文
私は高校での2年間、地域の子ども食堂でボランティア活動に取り組みました。将来は教育や福祉の分野に進みたいと考えており、そのための準備として現場で経験を積んでおきたいと思ったのがきっかけです。子ども食堂では、調理の補助や片付け以外に、子どもたちの学習サポートも担当しました。勉強が苦手な子に寄り添い、少しずつ自信をつけてもらえるよう工夫しながら教えた結果、保護者の方から感謝の言葉をもらえたのが一番の思い出です。この経験を通じて、人の役に立つ喜びと子どもを支援することの大切さを学びました。大学でより専門的な福祉について学び、将来は教育や地域貢献につながる活動をしたいと考えています。
ポイント
学外の活動も評価対象になるため、ボランティアや地域活動の経験があれば積極的にアピールしましょう。取り組みの中での工夫や成果を伝え、大学入学後の目標に結びつけて話すと説得力が高まります。
④長所・短所
長所・短所の質問では、自分を客観的に分析できているかが評価ポイントになります。「長所はない」「短所はない」という回答は自己分析が甘いと捉えられる可能性があるため、きちんと答えられるように準備しておきましょう。長所を伝える際は、必ず根拠となるエピソードを交えて話すのがポイントです。単に「私の長所は視野の広さです」と述べるだけでは説得力に欠けるため、実際にその長所を発揮した経験や自覚したきっかけを一緒に伝えます。短所を話す際は欠点をそのまま伝えるのではなく、「改善のためにどのような努力をしているか」を加えると前向きな印象につながります。
例文
私の長所は協調性がある点です。高校の部活動では、後輩たちが練習方法に悩んでいた際に一緒に解決策を考え、チーム全体で取り組める形に調整しました。その結果、上級生と下級生の関係性がそれまで以上に良くなり、一体感を持って日々の練習や大会に臨めるようになりました。一方で、周囲に配慮しすぎるあまり、自分のやるべきことが後回しになりがちな点が私の短所です。そのため、日頃から自分のやるべきことと周囲への対応の優先順位をよく考えて行動するように心がけています。
ポイント
短所を正直に述べつつ、改善のための工夫を一緒に伝えることが大切です。ネガティブな印象を避けるため、短所を裏返すと長所になる表現を意識しましょう。たとえば、短所となる「人見知り」も、見方を変えれば「慎重さ」や「人の話をよく聞く姿勢」等の長所として捉えられます。
⑤高校時代の苦労や挫折経験
苦労や挫折経験の質問では、困難な状況にどのように向き合い、対処してきたのかを評価されます。大切なのは、ただ状況を説明するだけでなく、困難の中での試行錯誤や工夫、経験から得た学びを伝えることです。挫折経験からどのようなことを学び、今後にどう活かせるかを伝えると、成長意欲や前向きな姿勢をアピールできます。
例文
高校2年生のときに、テニスの県大会で個人戦シングルスに出場したのですが、初戦で早々と敗退してしまい大きな挫折を味わいました。最初は悔しさから投げやりな気持ちになりましたが、顧問や仲間と一緒に自分の弱みを見直し、日々の練習方法を改善して挑戦を続けました。その結果、3年生のときの大会では準決勝まで進出できました。残念ながら、目標である県大会優勝は果たせませんでしたが、自己分析や継続性の大切さを学んだテニス部での経験は、大学での学びにも活かせると考えています。
ポイント
苦労や挫折経験は「乗り越えた過程」と「学び」をセットで伝えることが重要です。単なる失敗談で終わらず、成長や将来への活かし方まで伝えて前向きな姿勢をアピールしましょう。
⑥入学後の目標
入学後の目標についての質問は、志望度の高さや学びへの意欲を評価する目的があります。答える際は、志望大学や志望学部が提供するカリキュラムや特色と関連づけて伝えるのがポイントです。明確な目標があったとしても、それが入学後に実現できるものでないと、志望大学や志望学部についての下調べが不十分な印象を与えてしまいます。事前に入念な下調べをしたうえで、自分がどのようなことを学びたいか、将来何をしたいのかを伝えましょう。
例文
入学後は情報学部でデータ分析やプログラミングを重点的に学び、地域の防災や環境問題に関する研究に取り組みたいと考えています。環境問題に興味を持ったのは、高校時代に地域の防災訓練に参加した経験がきっかけです。データを活用して課題を解決する大切さを学び、自分自身も将来は地域社会に貢献できるIT人材になりたいと考えるようになりました。高校では理数系の学科に所属し、統計やプログラミングの基礎知識を学びました。入学後はこの知識を活かしながら、課外活動やゼミ活動に積極的に参加し、より実践的な経験を積んでいきたいです。
ポイント
入学後の目標を伝える際は具体性が重要です。学部のカリキュラムや授業内容と関連づけて目標を語ると、学ぶ意欲があると評価してもらえます。
⑦他校との併願
総合型選抜の面接では、「他の大学を受験しているか」「両方に合格したらどちらに進学するつもりか」といった他校との併願状況について尋ねられることがあります。これは、受験生がどのくらい本気で大学を志望しているのかを確認するためです。併願にもかかわらず「専願です」と嘘をつくのはNGですが、「第二志望です」と率直に答えすぎても心証が悪くなります。併願している場合は正直に答えつつ、志望大学で学びたい気持ちが一番であることをアピールしましょう。
例文
他の大学も受験していますが、御大学で学びたい気持ちが最も強いです。それは御大学の現場での学びを重視した教育方針や研究設備、キャンパスの雰囲気が自分自身に非常にマッチしていると感じるからです。御大学は将来の目標を実現するために最適な環境だと考えています。他の大学に合格した場合でも、御大学への進学を最優先に考え、入学に向けてしっかりと準備を進めていくつもりです。
ポイント
併願している事実は正直に伝えつつ、志望大学で学ぶ熱意や入学後の姿勢を具体的に示すことで、志望度の高さと誠実さを面接官に伝えられます。
⑧アドミッションポリシーについて
アドミッションポリシーに関する質問は、受験生が大学の教育方針や求める人物像を理解しているか、自分の関心を大学の特色と関連づけて考えられているかを評価する目的があります。「大学のアドミッションポリシーで特に興味を惹かれた点はありますか?」「あなたの強みや経験は、アドミッションポリシーとどのように関係していますか?」等の質問が想定されます。事前に志望大学のアドミッションポリシーを読み込むのはもちろん、どのような点が自分にマッチしているのかを答えられるように考えておきましょう。
例文
御大学のアドミッションポリシーで重視されている「主体的に学ぶ姿勢」が特に私の性格とマッチすると感じました。高校時代は地域の環境ボランティアや自主研究に取り組み、自ら率先して課題を見つけて解決する力を磨いてきました。この経験を大学の学びにも活かし、ゼミ活動や研究プロジェクトに積極的に参加することで、知識を実社会に応用できる力を身につけていきたいと考えています。
ポイント
アドミッションポリシーに共感した理由と自身の経験を結びつけると、関心の高さやマッチ度が面接官に伝わります。ただ暗記しておくのではなく、自分の経験や強みと関連づけてアピールするのがポイントです。
⑨気になったニュース
受験生の社会的関心や思考力、情報を整理して自分の意見を伝える力が評価されます。日頃から報道や新聞、ネットニュースを確認する習慣をつけ、時事問題に関心を持つようにしましょう。選ぶテーマは、芸能やエンタメのように大学の学びと関連しづらいものではなく、志望大学や志望学部との関連性が高いものにするのがおすすめです。たとえば、資源やエネルギー工学系の学部志望であれば、エネルギー業界での話題を面接で語ると、興味・関心と同時に主体的に学ぶ姿勢もアピールできます。
例文
最近話題になっている国内の再生可能エネルギー政策のニュースに関心があります。中でも、環境に優しいとされる太陽光発電にも森林破壊や廃棄物等のさまざまな課題があると知り、エネルギーの安定供給と環境保護の両立について考えるきっかけになりました。私は高校で環境ボランティア活動に取り組んできた経験があり、エネルギー業界での仕事に強い関心を持っています。大学では、エネルギー問題の研究を進める中で、社会が抱える課題にも目を向けながら学びを深めたいと考えています。
ポイント
気になるニュースについての質問は単なる雑談ではなく、受験生の興味・関心や意欲を評価するためのものです。回答の内容が薄くなりそうなニュースは避け、大学での学びと結びつけてアピールできるものを選びます。「ニュースは見ません」といった否定的な回答はマイナスの印象を与えるため避けましょう。
⑩オープンキャンパスでの印象
オープンキャンパスに関する質問では、大学の特色や学習環境にどれだけ関心を持っているかがチェックされます。志望度の高さや入学後の学習意欲の評価にもつながるため、志望理由と結びつけてアピールしましょう。体験授業の内容や研究テーマ、ゼミ活動等、入学後の学びに関連する魅力や興味を伝えると好印象を持たれやすくなります。
例文
オープンキャンパスでは、学部のゼミ紹介や実際の授業体験が特に印象に残りました。教授と学生が具体的な研究テーマや活動内容を丁寧に説明してくれたことで、御大学には主体的に学ぶ設備と環境が整っていると感じました。入学後は、興味のある環境問題の研究に積極的に取り組み、地域社会の課題解決に貢献できる力を身につけていきたいと考えています。
ポイント
「スタッフが優しかった」「キャンパスが綺麗だった」等の感想だけでは稚拙な印象を与えます。志望理由とのつながりを意識しながら、学びや研究に関連した具体的な印象を伝えましょう。
⑪逆質問
面接の最後には、「何か質問はありますか?」と面接官から質問を受けることがあります。この逆質問は自分の疑問を解決するのと同時に、志望度の高さと学ぶ意欲をアピールする絶好の機会です。事前に大学の特色や学部の特徴、カリキュラムを調べておき、入学後の学びや研究に関連する質問をいくつか用意しておきましょう。質問例は以下の通りです。
逆質問の例
- ゼミの研究活動で特に力を入れている分野を教えてください。
- 他の学部や学年の人と交流を深めるイベントはありますか?
- 高校在学中に○○の資格を取得しました。資格の知識を実際に活かせるような授業はありますか?
- 海外研修やボランティアに興味があります。実現に向けてどのようなことを準備しておくべきですか?
- 地域の企業と共同して進めるようなプロジェクトはありますか?
「特にありません」と答えるのは極力避けましょう。大学での学びにあまり興味がないように見えてしまうからです。また、すでに説明された内容や、自分で調べればすぐにわかることを聞かないよう注意しましょう。
例文
ゼミ活動で特に力を入れている研究分野について教えていただけますか?私は高校時代、地域の環境問題に関する活動に取り組んできたため、経験を大学での学びにどのように結びづけられるか具体的に知りたいと考えています。
ポイント
逆質問では事前に調べた情報をもとに、入学後の学びと関連づけた質問をすることが重要です。ただ自分の疑問を述べるのではなく、意欲や関心が伝わる内容にしましょう。
総合型選抜(旧AO入試)の面接を成功させる4つのコツ
面接で好印象を与えるには、ただ質問に答えるだけでなく、大学側が求める人物像の理解や身だしなみへの気遣いも欠かせません。志望理由や自己PRを考えただけで安心せず、「どんな服装で臨むべきなのか」「本番中の受け答えで何を意識すれば良いのか」等を事前に確認しておきましょう。面接を成功させるためのポイントは4つです。
1.適切な服装・髪型を選ぶ
面接では受験者一人ひとりにかけられる時間が限られているため、第一印象が合否に大きく影響します。面接官に好印象を与えられるよう、清潔感を意識した身だしなみを心がけましょう。
身だしなみのポイント
- 在学生は制服を着用する
- ジャケットやシャツにシワがないようアイロンをかけておく
- 私服で臨む場合は、ラフすぎる服装や派手な色、露出の高い服装を避ける
- 髪型は清潔感を重視し、目や耳が隠れないように整える
面接は自分の人柄や誠実さを伝える場です。目を引く服装や髪型で面接官の印象に残ろうとするのではなく、質問への回答の中で自分の個性をアピールしましょう。
2.アドミッションポリシーを理解しておく
面接を成功させるには、大学のアドミッションポリシーへの理解が重要です。アドミッションポリシーとは、大学が求める人物像や教育方針をまとめたものです。総合型面接では「自学にふさわしい人物かどうか」が評価ポイントのひとつになるため、事前にしっかりと読み込んでおきましょう。
その際、自分の強みや経験をどのように結びつけられるかを考えておくことも大切です。アドミッションポリシーと結びつけて志望理由や自己PRを伝えれば、内容に一貫性が生まれ、自分と大学の相性の良さを評価してもらいやすくなります。
3.結論から話す
面接で質問を受けたときは、結論から話し始めるよう意識しましょう。エピソードを長々と話した後に結論で締めくくる構成では、結局何を伝えたいのかが面接官に伝わりづらくなってしまいます。
自己PRの回答例
- NG例「高校時代は野球部に所属し~」
- OK例「私の強みは継続力です。高校時代は野球部に所属し~」
上記のように最初に結論を伝え、その後に具体的な根拠やエピソードを補足する流れにすると、何についての話なのかを面接官に正しく理解してもらえます。面接では限られた時間の中で自分を知ってもらう必要があるため、簡潔でわかりやすい伝え方を心がけるのがポイントです。
4.嘘や誇張した答えは避ける
自分をよく見せたい気持ちから、つい話を盛ったり嘘をついたりしがちですが、発覚すると面接官からの心証が悪くなります。面接での評価が下がるばかりか、合格が取り消される可能性もあるため、発言には十分注意しましょう。「バレなければ大丈夫」と考えていても、嘘や矛盾は深掘り質問で簡単に露呈してしまいます。
どうしても質問に答えられない場合も、嘘をつくのではなく、正直に「わかりません」「これから学んでいきたいと考えています」と伝えましょう。無理に取り繕うよりも、自分の言葉で誠実に対応するほうが好印象を持たれやすくなります。
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無料面談予約面談予約はこちら総合型選抜(旧AO入試)で多い選考方法
総合型選抜(旧AO入試)は、複数の方法で受験者の能力や人柄を多角的に評価します。大学によって選考方法は異なりますが、書類選考や面接、小論文を通じて評価されるのが一般的です。入念な準備を進めるにあたって、総合型選抜における主な選考方法の特徴を押さえておきましょう。
推薦との違いや、総合型選抜(旧AO入試)のメリット・デメリットは以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてください。
総合型選抜(旧AO入試)とは?推薦との違いやメリット・デメリットを解説
書類選考
総合型選抜(旧AO入試)では、基本的に書類選考が必須となります。大学によって提出を求める書類が異なりますが、いずれも受験生の人柄や適性を把握するために用いられます。必要書類の主な種類は以下の通りです。
- 志望理由書、自己推薦書:大学を選んだ理由や自分の強みを記す書類
- 調査書:学校生活での成績や出席状況をまとめた書類
- 活動報告書:部活動やボランティア等の課外活動実績を示す書類
- 願書:住所、氏名、出身校等の基本情報をまとめた書類
上記の書類によって大学側は合否を検討し、求める人物像に合致すると判断した受験者を面接等でより具体的に評価します。
自己推薦書の書き方については、以下の記事で例文を交えて解説しています。こちらもあわせて参考にしてください。
志望理由書と自己推薦書の書き方ガイド|ポイントと例文【総合型選抜】
面接
総合型選抜(旧AO入試)の面接は、主に個人面接、集団面接、プレゼンテーション、グループディスカッションの4つのパターンがあります。大学や学部によって実施するパターンが異なるため、事前に選抜要項をよく確認しておきましょう。また、パターンごとに求められる対応やポイントも変わるため、事前に自分の考えを上手に整理して伝える練習をしておくのがおすすめです。
パターン1.個人面接
個人面接は総合型選抜(旧AO入試)で最もスタンダードな形式です。受験生1人に対して面接官が質問を行い、話した回答から人柄や思考力、志望度の高さ等を評価します。面接官の人数は1~3名が一般的です。限られた時間の中で自分をアピールできるよう、事前に志望理由や強みを整理しておきましょう。暗記した内容を淡々と話すのではなく、面接官としっかりとコミュニケーションすることが大切です。
パターン2.集団面接
集団面接は、3~5名の受験生を対象に実施するパターンです。同じ質問に対して順番に答えていく流れが一般的ですが、「自分だけ別の質問をされる」「他の受験者の回答に対して意見を求められる」といったケースもあります。急な質問にも臨機応変に対処できるよう、他の受験者が回答しているときも気を抜かずに心の準備をしておきましょう。
また、質問の内容によっては、他の受験者と回答が被ってしまうことも想定されます。集団面接ではどうしても自分と周囲を比較してしまいがちですが、回答が似通っている人や、受け答えが上手な人がいても焦らず、落ち着いて自分の考えを伝えることが大切です。
パターン3.プレゼンテーション
プレゼンテーションは、与えられた課題に基づいて資料を作成し、面接官に対して3分程度で発表するものです。理工学系や医学系等、専門性の高い学部の面接で実施されるケースが多い傾向にあります。発表後には面接官から質問が投げかけられるため、専門知識や課題内容を正しく理解しておくのがポイントです。
面接での受け答えと同様に、プレゼンテーションでも、結論を先に述べてから根拠や事例を示す構成を心がけましょう。話の内容だけでなく、表情や声のトーン等も評価対象になるため、事前に練習を重ねて自信を持って臨むことが大切です。
パターン4.グループディスカッション
グループディスカッションは、複数の受験生で協力して特定のテーマについて意見を出し合い、結論を導くパターンです。論理的思考力や協調性、コミュニケーション能力が評価対象になります。自分1人で話すプレゼンテーションとは異なり、グループディスカッションでは他の受験生の考えを尊重したり、意見を整理したりする姿勢が求められます。自分の意見を主張するだけでは評価につながりにくいため、他の受験生との協調を意識するのが成功のポイントです。
小論文
中には、選考に小論文を取り入れている大学も見られます。一般的には400〜800字程度を制限時間内にまとめる形式が多く、文章構成力や思考力が評価されます。
出題形式は、与えられた課題に対して自分の意見を論理的に述べるものや短い問いに対して自身の考えを記述するものなどさまざまです。日頃から自分の意見を論理的に表現することを意識し、文章として相手にわかりやすく伝える練習が必要になります。
総合型選抜(旧AO入試)対策はKEC Glows
総合型選抜(旧AO入試)は純粋な学力だけではなく、志望度の高さや自己表現力、論理的思考力が多角的に評価される試験です。書類審査、面接、小論文等といった複数の選考に向けて準備を進めなければならないため、家庭だけでの対策には限界があります。面接官の質問意図に沿った志望理由や自己PRを考えるためにも、ぜひ総合型選抜(旧AO入試)に精通した専門家の力を活用するのがおすすめです。
主に関西在住のご家庭を対象にしたKEC Glowsでは、普段の学習指導はもちろん、総合型選抜(旧AO入試)に向けて出願書類の作成や面接対策、小論文対策を含めた総合的なサポートを行っています。プレゼンテーションやグループディスカッション対策にも対応しており、志望大学の選考方法にあわせた対策が可能です。まずは、資料請求や無料授業体験を通じて、KEC Glowsでどのような総合型選抜(旧AO入試)ができるのかをチェックしてみてください。
まとめ
総合型選抜(旧AO入試)は学力だけでなく、志望理由や自己PR、高校生活での経験等を通じ、自身の考えや人柄を伝える力が求められる試験です。面接本番では、質問への回答内容はもちろん、大学のアドミッションポリシーへの理解や身だしなみも評価対象になります。
対策なしでの合格は難しいため、本記事で紹介した回答例や面接成功のコツを参考にしながら、繰り返し練習して万全の準備を整えましょう。
KEC Glowsでは、お子さまの主体性を大切にしながら、大学合格はもちろん、その先につながる進路選択までサポートします。そして、専門家も交えて親子で一緒に考える機会を設けることで、ご家庭全体が安心して受験に向き合える環境を整えています。まずは無料相談を活用し、お子さまの将来に向けた次の一歩につなげてください。
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この記事を書いた人
KECの総合型選抜対策専任講師 山﨑
KECの専任講師。後悔しない進路を一緒に見つける「寄り添い型の進路指導」が生徒から支持されている。マーケティングの責任者を兼任し、より多くの悩める受験生とその保護者様に価値を届けるため奔走中!