2025.10.30
関西大学のAO入試(総合型選抜)対策、倍率、併願についても解説

関西大学のAO入試(総合型選抜)対策、倍率、併願についても解説
関西大学を志望するにあたり、「総合型選抜(AO入試)はどんな内容なのか」「倍率はどれくらいなのか」と気になっているお子さまや保護者さまは多いのではないでしょうか。本記事では、関西大学の総合型選抜の概要や出願条件、倍率や併願の可否、過去問や対策方法について詳しく解説します。なお、本記事の内容は2025年9月時点の情報をもとにしています。
関西大学のAO入試の概要
関西大学は1886年の創立以来、卒業生が5万名を超える大規模な私立総合大学として教育基盤を築いてきました。就職・キャリア支援体制が手厚く、「学びの選択肢が広く、実践的なサポートが整う環境」が、人物重視型の入試制度であるAO入試と高い親和性を持っています。
関西大学のAO入試(総合型選抜)では、学力試験に加えて書類審査・面接・小論文・プレゼンテーション等の評価を組み合わせ、受験生の意欲や適性、将来ビジョンを総合的に判断します。以下では、選抜方式、合格倍率(2025年度実績)、出願資格、選考の流れなど、この制度の全体像を整理して解説します。
関西大学のAO入試の特徴
関西大学のAO入試(総合型選抜)は、一般入試のように学力試験の得点のみで合否が決まるわけではありません。書類選考、面接、小論文、プレゼンテーション等を通じて、受験生の持つ多面的な能力や意欲、そして個性が評価されます。
特に重視されるのは、「将来の目標」と「関西大学で何を学びたいのか」です。大学側は各学部、学科が掲げるアドミッションポリシーに合致した学生を求めており、その学生像にふさわしいかどうかを総合的に判断します。
また関西大学のAO入試の特徴として、出願時点での評定平均の基準が高い傾向にある点、志望理由書の文字数が多めに設定される学部・方式があるという点も挙げられます。
関西大学ではAO入試だけでなく、卓越したスポーツ実績を持つ高校生を対象とした「SF入試」や、国際バカロレア・ディプロマ・プログラム履修者を対象とした「国際バカロレア入試」も実施しています。学力以外の力を活かして関西大学をめざせる多様なルートが用意されているのが特徴です。
関西大学AO入試の選抜方法
関西大学のAO入試は、第1次選考と第2次選考に分かれており、いずれも「求める学生像」に合致するかどうかが大切なポイントです。
第1次選考(書類審査)では、志望理由書や活動報告書等の提出が必要です。加えて、学部ごとに異なる課題や書類の提出を課される場合があります。受験生の学習態度や意欲が大きく評価されるため、事前準備が不可欠です。
第2次選考(学部ごとの試験)では、小論文や筆記試験が課される学部もあり、第1次選考で提出した書類をもとに面接で深掘りされるケースもあります。質問は「なぜ関西大学を志望するのか」「学びを将来どのように社会で活かしたいか」といった内容が中心です。
AO入試は学部ごとに選抜方法や評価基準が異なるため、早い段階からの情報収集と準備が不可欠です。特に志望理由書や面接対策は一朝一夕で仕上げられるものではなく、第三者からの客観的なアドバイスを受けるのが大きな差につながります。
特に関西大学のAO入試では、「自分自身の経験や強みをどう整理し、大学の教育方針に結びつけて説明できるか」が最も重要なポイントです。KECでは、総合型選抜に特化した専門指導を通じて、志望理由書の添削から面接練習、小論文対策まで徹底サポートを行っています。お子さま一人ひとりの強みを引き出し、それを合格に直結する表現へと導いていきます。
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無料面談予約面談予約はこちら関西大学のAO入試の合格倍率(2025年度)
関西大学のAO入試(総合型選抜)は、まず第1次選考で書類審査が行われ、その合格者が第2次選考に進みます。最終的な合格倍率は「第1次選考の志願者数÷第2次選考の合格者数」で算出されます。
関西大学のAO入試の倍率は、全体として3〜4倍程度ですが、学部によって異なります。特に社会学部は約7.21倍、人間健康学部は約8.17倍と高い傾向にあります。最新の各学部別データは関西大学公式の入試結果で確認することができます。
関西大学 入学試験情報総合サイト AO入試 志願者・合格者数
関西大学のAO入試の出願資格
関西大学のAO入試(総合型選抜)での出願資格は、まず「関西大学における志望学部での勉学を強く希望し入学を志す者」が前提となります。そのうえで、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 高等学校等を卒業、または卒業見込みの者
- 12年間の学校教育課程を修了、または修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条に規定される者(高等学校卒業程度認定試験合格者等)
さらに注意すべきは、学部や選抜方式によっては評定平均を出願資格として課している点です。例えば3.5以上が求められる場合もあり、基準を満たせない場合でも資格や活動実績で出願できるケースもあります。評定平均の条件がある学部については、各学部の解説部分に記載しています。必ず公式の入試要項とあわせて確認してください。
関西大学のAO入試の併願
関西大学のAO入試では、出願できる学部や学科はひとつのみであり、制度内での併願は認められていません。AO入試と推薦入試(学校推薦型選抜)の併願も不可とされています。一方で、AO入試とSF入試(スポーツ推薦型)との併願は可能ですが、第1次選考を通過した後はどちらかを選択しなければなりません。
併願を考える場合は、「どの入試方式だと自分の強みを活かせるか」を早めに見極める必要があります。特にAO入試を選択する場合は、書類や面接でアピールできる材料があるかどうかを確認しましょう。
関西大学のAO入試の日程
2025年度(2026年度入学)の関西大学AO入試は、以下の日程で実施されます。
- 第1次選考(書類選考)の出願期間:2025年9月1日(月)~9月5日(金)※消印有効
- 第2次選考(面接等)試験日:2025年10月18日(土)、19日(日)
参照元:関西大学 総合型選抜 アドミッション・オフィス入学試験(AO入試)入学試験要項
AO入試は一般選抜(2月)よりもかなり早い時期に実施されるため、夏休みまでに出願書類や面接対策を仕上げる必要があります。
法学部 AO入試の特徴
関西大学法学部のAO入試は、法律や政治に関心を持ち、社会問題に対して主体的に考えを持てる学生を対象としています。以下、法学部の特徴を解説します。
法学部 AO入試の概要
2025年度入試(2026年度入学)の募集は「法学政治学科」限定で、Ⅰ型(英語運用能力重視型)、Ⅱ型(文献読解能力重視型)、Ⅲ型(法曹志望者特化型)の3方式に分かれています。合計25名程度が募集人数です。Ⅰ型とⅡ型、Ⅱ型とⅢ型等、それぞれの併願はできません。
法学部 AO入試のポイント
法学部のAO入試では、読解力や論理的思考力、明確な意見表明力が重視されます。ポイントとなるのは、以下の3つです。
- 社会問題への関心:ニュースや時事問題を理解し、自分なりの意見を持つこと
- 論理性と説得力:小論文や面接で「なぜそう考えるのか」を一貫した筋道で表現できるか
- 強い学習意欲:法学部で学びたいテーマ、将来のキャリア展望を明確に示すこと
Ⅰ型では英語力、Ⅱ型では読書と論述力、Ⅲ型では法曹への具体的な志望が求められるため、得意分野に合わせて型を選び、論理性や構成力、文章表現の正確さを磨いて小論文の完成度を上げておきましょう。KECの総合型選抜対策では、志望理由書の添削、小論文の構成指導、面接練習まで一貫してサポートするため、本番で自信を持って表現する力を身につけられます。
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関西大学文学部のAO入試(総合型選抜)は、単なる学力試験では測れない、学問への情熱や表現力、研究への意欲を重視する入試方式です。以下、文学部の特徴を解説します。
文学部 AO入試の概要
文学部では、専攻ごとに方式が設けられています。総合人文学科は、【自己推薦型】【外国語能力重視型】【論文評価型】に分かれており、合計10名の募集となっています。初等教育学専修も同様の方式で、合計3名の募集です。必要な評定平均は3.5以上です。
文学部 AO入試のポイント
自己推薦型では、なぜ関西大学文学部でなければならないのか、自身の個性や経験を説得力を持って伝える必要があります。単なる自己PRではなく、学部での学びとの関連を強調するのがポイントです。
外国語能力重視型では、英検やTOEFL等の資格、あるいは海外留学経験等が評価対象となります。語学力そのものだけでなく、言語を通じて何を学び、どのように社会へ活かすのかを自分の言葉で表現する力が必要です。
論文評価型では、問いの設定、先行研究の調査、適切な引用、参考文献の明示といった学術的な論文の基本が求められます。
文学部では、自分らしさや表現力をどう文章に落とし込むかが重要です。KECでは、志望理由書の書き方から論文の指導まで、お子さまの個性を深く掘り下げ、説得力のある文章に仕上げるサポートを行っています。
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経済学部は「主体的に学び、行動できる学生」を求めています。以下、経済学部の特徴を解説します。
経済学部 AO入試の概要
関西大学経済学部では、以下の3つの方式でAO入試が実施されます。
- 自己推薦型
- グローバルリーダー志向型
- データサイエンティスト志向型
合わせて10名が募集人数となっており、志望理由書や課題への取り組みを通じて、意欲や学習適性が総合的に評価されます。必要な評定平均は3.5以上です。
経済学部 AO入試のポイント
経済学部が求めるのは、ゼミや研究の場でリーダーシップを発揮できる学生です。そのため、問題意識や思考力、表現力、説得力が重視されます。
第1次選考(書類審査)では、入学志望理由書が大きな評価対象となります。内容が明確であるか、志望者の個性や将来像が過不足なく反映されているかどうかがポイントです。
第2次選考では、課題エッセイ(小論文:800字程度)と面接が課されます。エッセイで問われるのは、課題を理解して自分の考えを論理的に表現する力です。面接では、その内容を踏まえてさらに深掘りされ、回答の正確性やコミュニケーション能力も評価されます。
志望理由書の段階から「なぜ経済学部なのか」を明確にし、自身の言葉で一貫した将来像を伝えることが重要です。KECでは、志望理由書の添削から課題エッセイや面接対策まで徹底指導を行い、「なぜ経済学部を選んだのか」を一緒に整理します。
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関西大学商学部のAO入試(総合型選抜)は、商学の知識を身につけるだけでなく、国際社会や実社会でリーダーとして活躍できる学生を求めています。以下、商学部の特徴を解説します。
商学部 AO入試の概要
関西大学商学部のAO入試では、商学科(流通専修/ファイナンス専修/国際ビジネス専修/マネジメント専修/会計専修)で合計5名の募集があります。必要な評定平均は3.5以上です。
商学部 AO入試のポイント
商学部が求める学生像は、「品格のある柔軟なビジネスリーダー」です。起業への具体的な関心や、留学を通じて培った国際感覚など、明確な実績を持つ受験生が高く評価されます。
第1次選考(書類審査)では、志望理由書や活動報告書を通じて、学びの意欲や将来像がどれだけ具体的に示されているかが重視されます。
第2次選考(面接)では、書類からは読み取れない人物像や意欲が主な評価項目です。面接官に対して、自分の能力や実績をどうアピールするか、商学部で何を学び、どう社会に貢献したいのかを具体的に語る準備が不可欠です。
商学部AO入試で鍵となるのは、人物像と意欲を面接で具体的に伝えられるかどうかです。KECでは、独自の自己分析プログラムを通じてお子さまの強みを明確化し、志望理由書や面接で自信を持って語れるようにサポートします。
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関西大学社会学部は、人と社会の関係を多角的に探究する学部として人気が高く、多様な分野を横断して学べるのが魅力です。以下、社会学部の特徴を解説します。
社会学部 AO入試の概要
社会学部は、社会学科(社会学専攻/心理学専攻/メディア専攻/社会システムデザイン専攻)で合計10名の募集となっています。必要な評定平均は社会学専攻が4.0以上、心理学専攻が3.8以上(全体かつ6教科)、メディア専攻が3.5以上、社会システムデザイン専攻が3.8以上です。
社会学部 AO入試のポイント
社会学部では、広い視野や柔軟な思考力、創造力を持ち、社会学部の学びを通じてさらに成長したいという意欲を持った受験生が評価されます。具体的な着眼点は、以下の通りです。
- 評定平均値を満たしているか
- 活動実績や専攻別課題レポート(心理学専攻は除く)
- 調査書に記録された学習態度や取り組み姿勢
面接試験では、志望理由や学習理解、これまでの経験との関連性、将来の目標を自分の言葉で論理的に説明できるかどうかが重視されます。丸暗記の答えではなく、具体的な事実に基づいた説明や柔軟な思考が必要です。
出願は専攻別であるため、心理学、メディア、社会学、社会システムデザインのそれぞれの特色を理解し、自分の興味や関心と結びつけて語れる準備が欠かせません。KECでは、独自の分析と対話を通じてお子さまの強みを整理し、教授名や具体的な研究テーマまで落とし込んだ志望動機に仕上げます。
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無料面談予約面談予約はこちら政策創造学部 AO入試の特徴
関西大学政策創造学部は、現代社会が直面する多様な課題を発見し、解決へと導く人材を育成する学部です。以下、政策創造学部の特徴を解説します。
政策創造学部 AO入試の概要
政策学科(政治経済専修/地域経営専修)と、国際アジア学科(地域活動志向型/国際活動志向型/ビジネスリーダー志向型)で、合計5名の募集となります。
政策創造学部 AO入試のポイント
政策創造学部では、社会課題を主体的に発見し、論理的に分析し、解決策を実践する意欲を持つ学生が求められます。特に国際問題や地域課題への関心、リーダーシップ、発信力が重視されます。
ボランティア活動や留学経験、資格取得等の活動を客観的に示せる資料の提出が求められます。実績は「何を学び、どう社会へ還元したいのか」という形で具体的に記載しましょう。
志望理由書や小論文では、政策創造学部で学びたい理由を、自分の経験や社会課題と紐づけて説明できると評価されやすくなります。特に小論文では、課題への分析力や論理的構成力、説得力ある文章表現が必要です。KECの総合型選抜対策では、活動実績を整理し、志望理由書や小論文に落とし込むトレーニングを徹底します。
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無料面談予約面談予約はこちら外国語学部 AO入試の特徴
関西大学の外国語学部は、語学力を身につけるだけでなく、国際社会で活躍できる人材を育てるのを目的としています。そのためAO入試では、単なる語学力よりも「学びの意欲」「将来へのビジョン」を強く問われるのが大きな特徴です。以下、外国語学部の特徴を解説します。
外国語学部 AO入試の概要
外国語学科のAO入試募集人数は20名です。必要な評定平均は「中国語」の場合、全体の評定平均が3.8以上かつ「英語」および「国語」の評定平均がそれぞれ4.0以上です。「クロス留学」「英語教員」「日本語教育」「グローバルキャリア」の場合、全体の評定平均が3.8以上かつ「英語に関する科目」の評定平均が4.2以上です。
外国語学部 AO入試のポイント
外国語学部では、英語や中国語の専攻に加え、「クロス留学」「英語教員養成」「日本語教育」「グローバルキャリア」の領域があります。AO入試では外国語学部を志望する理由を、自分の将来像と結びつけて語れるかどうかが合否を左右します。特にクロス留学希望者は留学理由を、グローバルキャリア希望者は社会での活躍ビジョンを論理的に説明する必要があります。
主専攻言語に対する学習意欲も評価ポイントです。英語や中国語等、「なぜその言語を学びたいのか」「専攻言語の学習を通して何を実現したいのか」を示すことが欠かせません。英語専攻志望者の場合は、外部試験スコアの提示で語学力を裏付けるのもよいでしょう。
課題エッセイでは、課題文の要約と意見展開が課されます。与えられたテーマに対して、一貫性を持って自分の考えを論じる力が評価されます。志望理由書や将来設計書でも「自分の言葉で」表現できるかどうかが鍵です。KECでは資格や留学経験だけに頼らず、お子さまの意欲や将来像を整理し、説得力ある志望理由へと導きます。
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無料面談予約面談予約はこちら人間健康学部 AO入試の特徴
関西大学人間健康学部は、スポーツや福祉、地域社会等、人間の健康に関わる幅広いテーマを学ぶ学部です。以下、人間健康学部の特徴を解説します。
人間健康学部 AO入試の概要
人間健康学科で、以下の3つの方式が用意されています。
- スポーツ活動実績型
- 地域貢献活動評価型
- 自己推薦型
合計15名の募集です。必要な評定平均は3.5以上です。
人間健康学部 AO入試のポイント
人間健康学部のAO入試では、単にスポーツや福祉に関する活動経験があるかどうかではなく、その体験を通じて得た学びをどのように表現できるかが評価の中心になります。具体的には、社会と人間の健康課題にどのように関心を持ち、実際に解決に向けた行動を起こせるかといった「考動力」です。これを持ち、スポーツ、福祉への関心や社会貢献への意欲、必要な基礎学力と論理的思考力を備えた者が求められます。
筆記課題では、体験談を並べるだけでは不十分で、そこから導き出される論理性や文章構成力、表現力が問われます。面接では準備した答えをそのまま暗唱するのではなく、面接官とのやり取りに応じて礼儀良く柔軟に対応できる姿勢が必要です。
スポーツ実績や地域活動の経験はもちろんプラスになりますが、それ以上に「学部で学びたい理由」「将来の社会貢献への意欲」を、自分の言葉で論理的に語れるかが合否を左右します。KECでは体験を言語化し、文章力や表現力に落とし込む練習を通じて、お子さまが本番で力を発揮できるようサポートします。
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関西大学総合情報学部は、情報社会の課題を多角的に捉え、テクノロジーと人間社会を結びつける新しい学びを展開している学部です。以下、総合情報学部の特徴を解説します。
総合情報学部 AO入試の概要
関西大学総合情報学部のAO入試は、活動実績評価型と情報リテラシー評価型の2種類で実施され、各10名ずつの募集枠があります。必要な評定平均はどちらも3.5以上です。
総合情報学部 AO入試のポイント
総合情報学部のAO入試では、入学志望理由書、調査書、出願資格を証明する資料+資料説明票(活動実績評価型)、活動報告書(活動実績評価型)、課題レポート(情報リテラシー評価型)が評価対象です。基礎学力と情報リテラシーを備え、「情報社会で自分は何を学び、どのように貢献していきたいのか」を明確に語れるかが重視されます。
活動実績評価型では、その活動の規模や意義、さらに自分が果たした役割や貢献度を説明する活動報告書の提出が課されます。活動報告書では「チームをまとめた」「新しい戦略を提案した」等、自分ならではの関わり方を具体的に伝える必要があります。一方で情報リテラシー評価型では、情報社会の課題を身近な事例と結びつけて考察し、解決策を提案する力が必要です。
さらに情報リテラシー評価型の第2次選考では、プレゼンテーション資料の作成やグループディスカッションも実施されます。論理的に構成する力と人前で表現する力や、協力して意見を深めていく姿勢が欠かせません。KECでは資料作成やプレゼンテーション指導、面接練習まで一貫した対策が可能です。
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無料面談予約面談予約はこちら社会安全学部 AO入試の特徴
関西大学社会安全学部は、地震や災害、事故、さらには国際的なリスクまで、現代社会が抱える課題を研究する学部です。以下、社会安全学部の特徴を解説します。
社会安全学部 AO入試の概要
安全マネジメント学科では、「考動力評価型」方式による選抜が実施されます。募集人数は5名です。必要な評定平均は3.5以上です。
社会安全学部 AO入試のポイント
社会安全学部のAO入試で重視されるのは、「考動力(自ら考えて行動する力)」を備えているかどうかです。「安全・安心」、「防災・減災」等の諸問題の解決に積極的に取り組む意欲こそが、合否を左右するポイントとなります。
第1次選考では、入学志望理由書や調査書に加えて「説明資料」を提出します。単なる活動の列挙ではなく、社会課題への問題意識や取り組み姿勢をどのように具現化してきたかを、具体的に表現しましょう。
第2次選考では、統計資料や英文をもとにした小論文(90分)に加え、提出した資料を活用したプレゼンテーション(5分)と口頭試問(10分)が実施されます。準備した答えを一方的に述べるだけでは不十分で、相手との対話を通じて自らの考えを深める姿勢が求められます。
社会安全学部の小論文やプレゼンテーションでは、単なる知識ではなく「考動力」を形にして示せるかが評価されます。KECの総合型選抜対策では、実践的なプレゼンテーションや口頭試問の練習を通じて、お子さまが自信を持って臨める力を養います。
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無料面談予約面談予約はこちらビジネスデータサイエンス学部 AO入試の特徴
ビジネスデータサイエンス学部は、関西大学でも比較的新しい学部で、データを活用したビジネス課題の解決や新しい価値の創造をめざす学生を育成しています。以下、ビジネスデータサイエンス学部の特徴を解説します。
ビジネスデータサイエンス学部 AO入試の概要
ビジネスデータサイエンス学科で29名の募集があります。必要な評定平均は3.5以上です。
ビジネスデータサイエンス学部 AO入試のポイント
ビジネスデータサイエンス学部のAO入試では、これまでに培った実績や経験が評価対象となります。例えば、以下のようなものです。
- 各種コンペティションや競技プログラミング大会での優れた成績
- 外国での長期課程修了や異文化体験
- 国際バカロレア資格の取得
- 高度な資格や技能の習得
- 芸術、文化、スポーツ活動等での顕著な成果
必ず証明資料の提出が求められるため、事前準備が欠かせません。
ただし大切なのは、実績そのものだけではなく、その経験がビジネスデータサイエンスの学びとどう結びついているかを論理的に語れるかです。志望理由書や面接では、自分自身の言葉で体験を整理し、学部の理念や将来像にどうつながるかを示す必要があります。
ビジネスデータサイエンス学部では、「データを社会にどう活かすか」という視点が常に問われます。プレゼンテーションや小論文では、自分の活動をデータサイエンスの学びにつなげて語る練習をしておくと安心です。KECでは、データサイエンスに関連する経験を整理し、お子さまが自分の言葉で語れるよう指導します。
システム理工学部 AO入試の特徴
システム理工学部は、数学や物理、工学といった基盤科学を軸に、社会や産業を支える技術を創出する人材を育成する学部です。以下、システム理工学部の特徴を解説します。
システム理工学部 AO入試の概要
対象となる学部は、数学科、物理・応用物理学科、機械工学科、電気電子情報工学科です。活動実績評価型とデータサイエンス型で、合計10名の募集となります(データサイエンス型は電気電子情報工学科のみ)。必要な評定平均はどちらも3.5以上です。
システム理工学部 AO入試のポイント
「知識を活用できる論理的思考力」「探究心」が重視される点が特徴です。第1次選考で提出する活動報告書では、「自らが誇りを持って第三者に説明できる活動」をテーマに、得られた学びや成長をどのように大学での学びにつなげるかを書きます。論理的な構成力や表現力が問われるため、早めに文章構成の練習を始めるのが欠かせません。
2026年度4月からは「グリーンエレクトロニクス工学科(仮称)」の新設が予定されており、エネルギーや環境分野に興味を持つ受験生にも新しい選択肢が広がります(※最新情報は公式HPを参照ください)。学部としても「単に知識を蓄えるだけでなく自ら考えることのできる学生」「新しい価値を生み出す好奇心旺盛な学生」をより積極的に求めていく姿勢がうかがえます。
AO入試で評価されるのは、知識の量そのものではなく、「なぜその活動に取り組んだのか」「その経験から何を学び、どう成長したのか」「学びを大学でどのように活かしたいのか」といった一貫性と、探求心や主体性をアピールすることです。KECの対策では、活動報告書や面接練習を通じてお子さまの強みを明確にし、合格に直結する準備をサポートします。
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無料面談予約面談予約はこちら環境都市工学部 AO入試の特徴
環境都市工学部は、都市づくりや環境保全といった現代社会が直面する課題に、科学的かつ実践的なアプローチで取り組むのを目的としています。以下、環境都市工学部の特徴を解説します。
環境都市工学部 AO入試の概要
対象となるのは、建築学科、都市システム工学科、エネルギー環境・化学工学科です。活動実績評価型とSDGs型の2種類の選抜方式が採用されています。募集人数の詳細については、最新のAO入試要項で必ず確認してください。
環境都市工学部 AO入試のポイント
環境都市工学部では、環境都市工学の基礎知識と自由な発想を活かし、社会に貢献できる技術者や研究者が求められています。AO入試は、活動実績評価型とSDGs型という2つの方式に分かれており、それぞれ評価の観点が異なります。活動実績評価型では、これまでに主体的に取り組んだ活動や社会的に評価された実績が求められます。
一方、SDGs型では、国際社会全体が直面する持続可能性の課題に対する関心や理解度、そして自分なりの問題意識を持ち、大学での学びや将来の活動につなげる姿勢が重視されます。単に「SDGsに関心があります」と述べるだけでは不十分で、実際の体験や調べた内容をもとに「自分は社会にどう貢献したいのか」を語れるかどうかが大切です。
評価に関しては、志望理由や自己アピール内容が「大学での学びや将来像とどう結びついているか」という点も重視されます。環境や都市に関わる学問分野は、社会実装と直結しているため、「学びを活かして社会の何を変えたいのか」を論理的に伝える力が必要です。KECのサポートがあれば、お子さま自身の活動や興味を整理し、大学が求める学生像に沿った説得力ある志望理由に仕上げられます。
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化学生命工学部は、化学や生命科学を基盤としながら、人類の健康や社会の発展に貢献するのをめざす学部です。以下、化学生命工学部の特徴を解説します。
化学生命工学部 AO入試の概要
対象となるのは、化学・物質工学科と生命・生物工学科です。探究評価型5名、実績評価型3名(化学・物質工学科のみ)、関大メディカルポリマー(KUMP)型3名(化学・物質工学科のみ)の募集となります。
化学生命工学部 AO入試のポイント
化学生命工学部のAO入試は、大きく3種類の方式に分かれており、それぞれ異なる観点で評価が行われます。探究評価型では、理系科目の基礎学力に加え、これまでの探究活動の取り組みや成果が重視されます。単なる学習の延長ではなく、自ら課題を設定し解決に取り組んだ姿勢が評価のポイントです。
実績評価型では、学力に加えて社会的に評価される活動実績があるかどうかが肝心です。科学オリンピックや研究コンテスト、その他の大会や活動で認められた成果を持ち、それらを活かした社会貢献への意欲と、主体的な探究心が評価されます。
関大メディカルポリマー(KUMP)型は、関西大学独自の特色ある入試方式であり、KUMP関連研究に強い意欲を持つ学生を対象としています。研究テーマへの関心や医療器材の開発を通じた社会貢献に関するモチベーションが大きな判断基準です。
いずれの方式においても共通して求められるのは、「研究やものづくりに向かう強い意欲」と「それを文章で論理的に伝える説得力」です。KECでは、活動実績の整理から志望理由書のブラッシュアップまでを丁寧に指導し、専門性と熱意が伝わる自己PR作成をサポートします。
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無料面談予約面談予約はこちらよくある質問
関西大学の総合型選抜(AO入試)について、お子さまや保護者さまからよく寄せられる質問をまとめました。入試方式は年度によって変更される場合があるため、必ず最新の入試要項を確認してください。
複数の学部・選抜方式を併願できますか?
関西大学の総合型選抜では、出願できる学部や学科はひとつのみです。複数の学部を同時に併願できないため、受験前に十分に検討して出願先を決めましょう。
保有している英語検定スコアだけで出願できますか?
一部の学部では、英語検定の級やスコアが出願資格として指定されています。ただし、スコアだけで合否が決まるわけではありません。志望理由や将来の目標と結びつけてアピールできるかどうかが大きな評価ポイントとなります。
まとめ
関西大学の総合型選抜(AO入試)は、学部ごとに特徴的な選抜方式があり、求められる学生像や評価のポイントも多様です。合格への近道は、志望理由書や小論文、活動実績を通じて「なぜこの学部で学びたいのか」を一貫して示すことです。
関西大学のAO入試は志望理由書の文字数が比較的多く、内容の深さが重視されやすいという声も見られます。形式的な自己PRだけでは十分でなく、「自分の経験や強み」「大学での学びとのつながり」「将来のビジョン」を深く掘り下げ、説得力あるストーリーとしてまとめる力が求められる傾向があります。
KECの総合型選抜対策は、こうした関西大学特有のポイントを踏まえて行います。表面的な添削にとどまらず、お子さまの経験や価値観を丁寧に深掘りし、「なぜこの学部なのか」「大学で何を実現したいのか」という本質的な志望理由を徹底して深掘りします。これにより、長文の志望理由書でも説得力ある内容を書き上げることができ、面接でも一貫性を持って語れるようになります。
関西大学には、歴史と実績に裏づけられたブランド力や、約52万人の卒業生ネットワーク、就職支援の手厚さがあります。さらに、文理を横断する多彩な学部を備えているため、自分の興味や将来像に合った進路を選びやすい環境が整っています。こうした大学の強みは、AO入試で評価される「目的意識」や「将来像の具体性」を後押しする大きな要素となります。
一方で、多様な学部の中から自分に合った選択をするのは簡単ではありません。KECのサポートを利用すれば、お子さまの強みや適性を可視化し、志望理由書や面接対策だけでなく、志望学部や教授名レベルまで具体化した進路決定を後押しできます。進路選択そのものを着実に前進させられるのが、KECの大きな強みです。
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この記事を書いた人
KECの総合型選抜対策専任講師 山﨑
KECの専任講師。後悔しない進路を一緒に見つける「寄り添い型の進路指導」が生徒から支持されている。マーケティングの責任者を兼任し、より多くの悩める受験生とその保護者様に価値を届けるため奔走中!