KECはなぜ総合型選抜に強いのか?

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総合型選抜とは?

総合型選抜の定義と目的

総合型選抜(旧AO入試)は、テストの点だけではなく、やる気・適性・人柄・将来の見通し・活動実績などを幅広く見て合否を決める入試です。

大学が「こんな学生に来てほしい」という基準(アドミッションポリシー)に合うかどうかを、書類・面接・小論文などで確かめます。大学入学共通テストや一般選抜のように、知識量や学力だけでなく、「何を学びたいのか」「その学びをどう生かしたいのか」を大切にする入試です。多様な才能や可能性を受け入れるための手段として、総合型選抜は近年ますます注目を浴びています。

総合型選抜と一般選抜の違い

項目 総合型選抜 一般選抜
試験内容 書類・面接・小論文・活動実績 等 筆記(学力試験・共通テスト・大学独自試験)
出願時期 8〜10月が多い
※大学による変動あり
年明け~春(1〜3月)
合格発表 年内が多い 通常3月中旬~4月

学校推薦型選抜との違い

項目 総合型選抜 学校推薦型選抜(指定校制・公募制)
推薦 不要(自己推薦が基本) 高校からの推薦書が必要
※校内選 botonesが鍵
評定 それほど重視しない 重視する
試験内容 面接・書類・小論文など 公募制:学力試験・書類・面接・小論文
指定校制:書類・面接など
※大学、方式による変動あり
出願時期 8〜10月が多い
※大学による変動あり
高校への出願:8月末~9月頭
大学への出願:10月以降
合格発表 年内が多い 年内が多い

一般選抜では「試験の成績順で合格者を決める」のに対し、総合型選抜では「大学が求める人物像と受験生の志望・能力とのマッチング」を重視するという点で異なります。

学校推薦型選抜(旧推薦入試)は、高校からの推薦を受けて出願する方式で、定められた評定平均・成績基準などを満たす必要があります。一方、総合型選抜は推薦を必須としない場合が多く、自己推薦という性格を強く持ちます。試験内容については似ているところも多くありますが、「推薦が必須かどうか」「評定の重要度」が異なることを押さえておきたいところです。

総合型選抜のメリット

総合型選抜を利用する利点は以下のような点が挙げられます。

  1. 学力だけでない評価が受けられる
    自分の活動や思考・志望動機を評価してもらえるチャンスがあります。
  2. 合格発表が早い
    大学によっては年内に合格が出るところもあり、合格後は心に余裕をもって高校最後の時期を過ごせます。
  3. 逆転チャンスがある
    学力試験に自信がなくても、経験や表現力で評価される可能性があります。

KECが総合型選抜を推奨する理由

KECは、総合型選抜を単なる「合格のための手段」ではなく「受験を通じて生徒が大きく成長するプロセス」と捉えています。そのため、KECでは総合型選抜を「自己成長の機会」として積極的に推奨しています。KECの総合型選抜対策を受講したお子さまはこのような成長を遂げています。

自己理解が深まる

総合型選抜では、自分の強み・考え・価値観などを言葉にして伝える力が問われます。相手に伝えるためにはまず、「自分のことをよく理解している」ことが前提となります。
「自分はどんなことにやりがいを感じるのか」「どんな環境で力を発揮できるのか」――
こうした問いに向き合う過程は、将来の進路選びだけでなく、社会に出てからの自己決定にも役立つ大切な学びです。

自己表現力が高まる

自分の考えを整理し、相手に伝える力も総合型選抜の重要なポイントです。
心の中にある思いを一つひとつ言葉に変えていく訓練を積み重ねることで、面接や小論文だけでなく、将来のプレゼンやビジネスの場でも通用する表現力を身につけることができます。

計画性と実行力が身につく

総合型選抜では、志望理由書の作成、小論文対策、面接準備など、やるべきことが多岐にわたるため、計画力・実行力が必要になります。

これらの力は、入試が終わったあとも一生使えるスキルです。

「合格がゴールではない」そう考えるKECは、お子さまが先々まで成長できるこの入試方式を推奨しています。

総合型選抜は特にこんな方におすすめ

総合型選抜が向いている受験生像には、以下のような特徴が挙げられます:

  • 学力だけで勝負するのが不安、あるいは他の強みを伸ばしたい
  • 高校時代に部活動・ボランティア・探究学習などに打ち込んだ経験がある
  • 自分の将来像・研究テーマ・学びたいことがある
  • 早期に進路を決めて、残りの高校生活を楽しみたい

逆に、筆記試験や学力で勝負したい、一般選抜一本に絞って力を発揮したいという方には、総合型選抜はあまり適していない場合があります。


総合型選抜で重視されるポイント

アドミッションポリシー

アドミッションポリシーは、大学・学部が「どのような学生を求めるか」を示す指針です。総合型選抜ではこれに沿った内容を志望理由書や面接で表現することが極めて重要です。
たとえば、「国際協働」「地域貢献」「探究・発見力」などのキーワードを掲げている大学では、それらに対応する実践や思考を語る必要があります。
総合型選抜の対策では、志望先大学のアドミッションポリシーを早期に読み込み、自分の経験・将来構想とどう結びつけるかを戦略的に作ることが鍵となります。

大学が求める人物像

大学が総合型選抜で特に重視する人物像には、次の要素が含まれることが多いです:

  • 主体性・探究心
    自ら課題を見つけ、問いを立て、解決していく意欲
  • 論理的思考力・問題解決力
    思考を整理し、論拠をもって説明できる力
  • 表現力・コミュニケーション力
    自分の考えをわかりやすく伝え、対話できる能力
  • 社会性・協働性
    他者と協働する姿勢、社会への関心
  • 実践力・挑戦経験
    活動や挑戦から得た学びを語れる実践背景

面接や小論文では、これらの要素をどのように経験と結びつけて語るかが評価ポイントになります。

総合型選抜で評価される経験・能力・スキル

具体的に、総合型入試でよく評価される要素は以下です:

  • 部活動・課外活動
    部活動でのリーダー経験や出場経験、地域イベントへの参加、ボランティアなど。
    経験自体よりも「どんな役割を果たしたか」「そこで何を感じたか」が大切です。
  • 探究活動・研究の取り組み
    自分でテーマを決めて調べ、分析し、発表までした経験のこと。
    例えば「地域の環境問題を調べて発表した」など、プロセスを語れる活動です。
  • 伝える力(表現・発信)
    プレゼンやディスカッション、SNSでの情報発信など、
    自分の考えを分かりやすく伝えた経験が評価されます。
  • 書く力(文章・論理)
    志望理由書や小論文で、筋道を立てて分かりやすく書ける力。
    「結論→理由→具体例→結論」の流れで伝えられると強みになります。
  • 英検などの資格
    大学によっては出願条件に資格を求められることがあります。
    特に英検は受験に有利に働きます。準二級以上が目安です。

部活動の実績がなくても、探究活動や様々な取り組みをすることをお勧めします。経験自体よりも、プロセスや学びを言語化できるかが合否を左右します。


なぜKECは総合型に強いのか?

KECは、ただ「合格させる」ことを目的とするのではなく、自ら考え、自ら表現できる力を育成することを大切にしています。これは総合型選抜の本質とも深く結びついています。特に以下点で支持されています。

1. 合格から逆算した“まるごと設計”

総合型は、評定管理 → 自己分析 → 志望理由書 → 小論文 → 面接などやることが多岐にわたります。
KECはこれを初めから終わりまで一貫して計画。直前にあわてて対策するのではなく、早い時期から戦略的に積み上げて進捗管理しながら進めていくので、準備に抜けやムダがありません。

2. 徹底した自己分析で納得できる志望校選びをサポート

KECでは、東京大学藤本研究所と共同開発した独自の性格診断や「自分振り返りツール」を使い、生徒一人ひとりが自分の強みや大切にしている価値観を深く掘り下げます。そこで見つけた“自分らしさ”をもとに、納得できる志望校選びへつなげます。

3. 対話で言葉を鍛える

総合型は自分の言葉で語る力が重要です。KECではの授業は対話が中心で、頭の中の考えを言葉にする練習を繰り返します。この訓練が、面接・小論文・プレゼンまで一貫した表現力につながります。

4. 40年以上の指導実績

KECは長年の指導で、成功パターンとつまずきポイントを熟知。
その経験があるから、初めて総合型に挑戦する生徒でも、短期間で合格レベルに近づけます。

5. 高1・高2からでも“言語化・論理性・表現力”を育てる

総合型で差がつくのは早期の準備。KECは高1・高2向けにも「今の段階で何をするべきなのか?」を明確に伝えます。さらに「自分の考えを言葉にする力」「論理的に書く力」「相手に伝わる表現力」を磨く授業を用意しています。
早くから鍛えることで、高3になったときの完成度が大きく変わります。

このような指導方針があるからこそ、KECは「総合型選抜に強い」と支持いただいています。


総合型選抜の選考方法と対策

書類選考のポイント

志望理由書・自己推薦書・活動報告書などを求められる書類選考は、総合型選抜で最も重要パートです。
効果的な書類づくりのポイントは以下の5つです。

  1. 自己分析を起点とする
    自分の経験・価値観を振り返り、「なぜその大学・学部を選んだか」「何を学んだか」を明確にします。
  2. アドミッションポリシーとの整合性
    志望大学・学部のアドミッションポリシー(求める学生像)を把握し、お子さまのストーリーとどう結びつけるかを意識します。
  3. 構成と流れを意識する
    文章は「序論→本論→結論」の流れを意識し、読み手が迷わないように組み立てます。
    特に最初と最後に「何を伝えたいのか」「何を問いかけたいのか」をはっきり示すことで、説得力がぐっと増します。
  4. 具体例や数字で裏付ける
    実績をただ列挙するだけでは弱い印象になります。どんな課題に取り組み、どんな工夫をして、どのような成果や学びがあったのかを、具体的なエピソードや数字を交えて書くと、内容が一気に鮮明になります。
  5. 見直しと客観的な視点
    書き終えたら第三者(講師・先輩など)に読んでもらうことが大切です。
    自分では気づきにくい表現のあいまいさや誤解を、他者の意見を取り入れて修正することで、読み手に伝わる文章へと磨き上げられます。

KECでは対話を重ねて徹底的に自己分析をします。そこを起点として、自己推薦書を作成します。志望理由書に関しても自己分析を起点として大学との接続を図り、作成していくので「ありふれていない、あなたにしか書けない」志望理由書が作成できます。

作成した書類は経験豊富なプロの講師が何度も添削を行い、合格ラインへと完成させます。

面接対策のポイント

総合型選抜を実施する大学のうち、9割以上が面接を課していると言われます。面接では志望動機や将来の目標だけでなく、受験生の表情や言葉の選び方、論理的思考力も見られます。KECでは模擬面接を重ねることで、自信を持って自分の考えを表現できる力を育てます。

小論文対策のポイント

小論文の課題テーマは、社会問題・専門分野・時事テーマなど多岐にわたる可能性があります。課題に対する自分の意見を論理的に展開する力が試されます。社会問題や専門分野への理解を深め、文章構成を練習することで評価が高まります。

その他の選考方法(実技、プレゼンテーションなど)

学部によっては、プレゼンテーション、実技、グループディスカッション、作品提出などを課すケースがあります。

  • 芸術系やデザイン系学部:作品提出・実技試験
  • 音楽系:演奏・楽器演奏
  • 理系・工学系:研究発表・実験レポート・プレゼン
  • ビジネス・社会系:問題提起型プレゼン・ディスカッション など

これらにも備えるためには、日頃からテーマ整理・資料作成技術・発表練習などを重ねておくことが必要です。

総合型選抜の対策を塾でするメリット

塾や専門予備校で総合型選抜対策を行うメリットは以下があげられます。

  • 客観的なフィードバックで弱点を早期発見
    KECでは講師が第三者の目線で文章や発言を細かくチェックします。
    自分では気づきにくい表現のあいまいや論理の抜け、面接時の話し方のクセなどを早い段階で指摘してもらえるため、弱点を早期に修正できます。
    これにより、試験本番までに内容だけでなく伝え方の精度も高めることができます。
  • 最新の入試情報に基づく大学別対策
    大学ごとの最新の選考傾向や過去の出題テーマを常に収集・分析し、指導に反映しています。 「どの大学がどんな人物像を求めているか」「今年は小論文でどんなテーマが出やすいか」など、タイムリーな情報をもとに、志望校に合わせた対策ができます。
  • 模擬面接や小論文練習など実践の場が豊富
    本番さながらの模擬面接や小論文演習を何度も体験できるため、実戦感覚を養いながら力を伸ばせます。質問への即答力や表情、声のトーン、文章の構成など、机上の学びだけでは身につかないスキルを練習の中で確実に体得できます。

これらを通して、効率的に質の高い準備を進められます。


KECの総合型授業の特徴

KECの総合型選抜対策は、以下の5つのステップを通して対策を進めていきます。

1. 志望校選び ― 自己分析から進路を決める

KEC独自の性格診断や「自分振り返りツール」、そして講師との一対一の対話を通して、お子さまの価値観・興味・強みを徹底的に掘り下げます。
自分を深く理解した上で志望校を選ぶので、「なぜこの大学なのか」を自信を持って語れる進路決定が可能になります。

2. 計画立て ― 合格までの道筋を見える化

受験までの流れをロードマップとして示し、専用の進捗管理ツールで毎回の授業ごとに進み具合をチェック。
「何を、いつまでに、どの順番で取り組むか」が明確になるため、迷わず効率的に対策を進められます。

3. 書類作成 ― 自分だけのストーリーに

志望理由書や活動報告書は、総合型選抜の最重要ポイントです。
KECでは、自己分析や対話を通じて見つけたお子さまの強みやエピソードをもとに、**「合格する志望理由書」**を一緒に作成します。
講師の丁寧な添削とアドバイスで、読み手に伝わる文章力を磨いていきます。

4. テキスト学習 ― 最短で力をつけるオリジナル教材

総合型選抜の第一人者・神﨑史彦氏が完全監修したオリジナル教材には、合格に必要な知識とノウハウがコンパクトに凝縮されています。
必要な対策を効率よく網羅できるので、忙しい高校生活の中でも最短ルートで力をつけることができます。

5. 反復練習 ― 実践と改善のサイクル

志望理由書のブラッシュアップ、模擬面接、小論文などを繰り返し練習
毎回の授業で講師が丁寧にフィードバックを行い、弱点や表現のズレをその都度修正します。
この「実践→改善」のサイクルを重ねることで、確実に自信と実力を伸ばしていきます。

この5つのステップは、総合型選抜で合格をつかむためだけでなく、社会に出てからも役立つ力につながります。


KECが推奨する総合型選抜受験準備のスケジュール・カレンダー

以下は、KECが想定する理想的なスケジュール案(高校1年~3年)です。

受験校や学部によっては調整が必要です。

時期 主な活動内容
高1 2学期~ 自己理解・興味探索:性格診断、価値観ワーク
興味関心テーマを探るリサーチ・体験活動(ボランティア・探究活動など)
高2 春~夏 小さなテーマ研究・探究活動開始
記録・振り返りの習慣化、文章表現訓練を導入
高2 秋~冬 興味テーマを少し絞り込み、研究テーマ案を立てて探究活動を深める
発表・アウトプット経験
高2 3学期 志望大学・学部研究開始
小論文演習、プレゼン訓練を少しずつ導入
高3 4~6月 志望校・学部を絞る
出願書類初稿
高3 6~8月 書類ブラッシュアップ・添削、小論文演習
高3 8~10月 出願校決定・出願書類提出
面接の最終調整、小論文演習、プレゼン・発表練習
高3 10~12月 選考試験(面接・小論文・プレゼン等)実践
最後の修正・練習
高3 12月~ 合格発表

このモデルをベースに、一人ひとりに合わせた詳細スケジュールを作成し、迷いなく準備を進められる仕組みを提供します。

この通りでなければならないわけではありませんが、「準備開始は早ければ早いほどゆとりをもって有利に進められる」ということを覚えておいてください。


まとめ

総合型選抜は「自分らしさ」を武器にできる入試です。

大切なのは、経験の大きさではなく、なぜ取り組み、何を学び、これからどう活かすかを自分の言葉で伝えること。KECでは、自己分析から表現・計画までトータルにサポートし、生徒が自信を持って挑戦できる環境を提供しています。

ただし、以下のような注意点も忘れてはいけません:

戦略を一つにしぼらない

どの入試方式にも言えることですが、受験方法を一本に決めてしまうのは大きなリスクです。一般選抜・学校推薦型・総合型、それぞれにチャンスがあります。
KECでは、これら3つの方式を視野に入れながら、学力対策と総合型対策をバランスよく進める併用プランをおすすめしています。

出願条件をしっかり確認

総合型選抜では、大学や学部によって評定平均などの基準が設けられている場合があります。そのため、定期テストの勉強をおろそかにせず、日頃から成績をきちんとキープしておくことが大切です。

早めの準備が合格への近道

志望理由書や面接の準備には想像以上に時間がかかります。自己分析や書類作成、練習を余裕を持って進めるためにも、早い段階からのスタートが合格への大きな一歩です。


後悔しない受験にするためにーーーKECでは、総合型選抜対策と学力対策の両方を見すえたオリジナルプランを一緒に作っていきます。そうすることで、お子さまの合格の可能性を最大限に広げることができます。「どこから始めればいいか分からない」という方も安心してスタートできますので、まずはお気軽にご相談ください。

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