一条高等学校附属中学校
令和8年度(2026年度)出題形式

適性検査Ⅰ(国語)

「適性検査Ⅰ」全体として、2025年度と同じく「大問3問構成(大問1:国語/大問2:社会/大問3:国語・社会融合問題)」でした。

「国語と社会の設問比率」については、2025年度に比べると国語の比率が大きくなっています。

1.初めての「物語系」からの出題・難易度は前年並み

大問3の本文が「時代小説」となり、心情説明問題や人物関係など、「物語特有の出題」がありました。

開校以来初めての「物語系」の出題であり、今後の受験では「物語の読解」も視野に入れた対策が必要です。

難易度としては、「本文内容を正確に読み取れば正解できる設問」がほとんどであり、2025年度とほぼ同じです。

2.「知識系」設問の出題なし

「知識系」の問題については、2022年度は「部首名」「画数」、2023年度は「三字熟語の組み立て」が出題されましたが、それ以降は漢字の読み書き以外の知識問題は出題されていません。

3.作文問題…「本文内容を踏まえて」という条件が消えたが、それ以外は変化なし

2025年度の「本文内容をふまえて題名・内容を書く」という条件が消えた点では、2025年度より書きやすい作文問題でした。

「空所補充をして題名を決める」「第一段落は『経験』を書く」「第二段落は、第一段落の内容をふまえた『考え』を書く」「120字以上150字以内」という条件については、開校以来、変化がありません。

国語領域は大問一と大問三の問一・三・四~七(適性検査Ⅰ 100点満点・45分)

大問小問内容
[一]本文論説文(養老孟司『ものがわかるということ』より)
内容:「自分という存在」の本質を論じる内容
問一漢字の書きとり問題(2問)
問二傍線部の意味(同じ意味の表現を探す・書きぬき問題)
問三傍線部を説明した文の二か所の空欄補充(書きぬき問題)
問四傍線部の内容説明(記述問題・10~15字)
問五本文の内容説明(選択肢問題)
問六作文問題「( A )とは( B )であって( C )ではない。」
という題名(空所は自分で考える)を書いてから作文する
・第一段落は題名に関する経験を書き、第二段落は第一段落に書いた内容をふまえての考えを書く
・120字以上150字以内
[三]本文歴史小説(小沢章友『豊臣秀吉 天下の夢』)
豊臣秀吉の生涯を描いた児童向け歴史小説での小田原合戦の場面
問一傍線部(「だれでも」)が表す内容の説明(記述問題・20字以内)
問三登場人物の人物関係の説明(選択肢問題)
問四傍線部(「たかをくくっていた」)の具体的な様子の説明(記述問題・20~25字)
問五登場人物の心情説明(選択肢問題)
問六傍線部(「調略」)の具体的内容の説明(選択肢問題)
問七本文中の空所補充(登場人物の心情を表す表現・選択肢問題)

適性検査Ⅱ(算数)

2025年度は大問1のみが算数分野でしたが、2026年度は大問1に加えて、大問3の問1・問2も算数分野として出題されたため、算数の小問数は2025年度の6問から9問(大問1で7問、大問3で2問)へと増加しました。

2025年度は出題されなかった記述問題が、大問1の問5(図形の切り方)で出題されたのが大きな変化です。

また、大問3では「ハチの巣」という理科的な題材の中から、多角形の内角や約数の性質といった算数の要素を見抜く、教科横断型の融合問題が出題されました。

難易度は公立中高一貫校の標準レベルですが、3人の持ち物を特定する「論理パズル(条件整理)」や、平均値・中央値から個人の数値を逆算する「データの活用」など、情報を整理して論理的に推論する力が強く求められました。

2025年度以上に手作業と素早い情報処理能力が必要とされています。

適性検査Ⅱ《算数・理科的問題》(100点満点・45分) 大問3問、小問16問(算数9問、理科7問)

大問番号小問数内容
[1]問1(1)規則性(数列)
問1(2)規則性(数列・指数の計算)
問2 平面図形(図形の重なり・構成)
問3 論理的推論(条件整理・マトリックス)
問4(1)データの活用(平均値の計算)
問4(2)データの活用(平均値・中央値からの逆算)
問5 平面図形(展開図・線対称・記述)
[3]2問1 平面図形(正多角形の敷き詰めと内角、約数)
問2 規則性(図形の連結と周の長さ)

適性検査Ⅱ(理科)

2025年度と同様に大問数は3問、理科の小問数は7問でした。

問題構成は、2025年度は記述問題が3問、計算問題が2問、グラフを作成する問題が1問出題されていましたが、2026年度は記述問題が1問と大きく減少し、記号選択問題が多数出題されました。

今回出題された記述問題の特徴としては、単に実験方法を説明させるのではなく、実験に使う道具を「設問で提示された複数の実験道具」の中から適切なものを選んだ上で実験方法を説明し、さらにその結果までを書くという、非常に高度な力を問うものでした。

また2025年度同様、資料や実験結果から考える問題が多数出題されており、実験結果の表(大問2)やグラフや会話文(大問3)から分かることなどを読み取る力が必要でした。

適性検査Ⅱ《算数・理科的問題》(100点満点・45分) 大問3問、小問16問(算数9問、理科7問)

大問番号小問数内容
[2]5問1 BTB溶液の性質に関する知識を問い、アルカリ性を示す水溶液(アンモニア水)を選ぶ問題
問2 対照実験の意義について、水草を入れない装置を用意した理由として適切なものを選ぶ問題
問3 光合成と呼吸の実験結果から読み取れる科学的事実として適切なものを選ぶ問題
問4 発生した気体が酸素であることを確かめるための具体的な実験操作(線香を使用)と、その結果を説明する問題
問5 アルカリ性の水溶液に呼気(二酸化炭素)を吹き込んだ際の中和反応による液色の変化を推測し、記号で選ぶ問題
[3]2問3 ミツバチの「8の字ダンス」の法則性を理解し、具体的な太陽の位置とえさ場の位置関係から、ダンスの向きを選ぶ問題
問4 提示されたダンスの条件と太陽の位置から、えさ場の方角を逆算するとともに、グラフを読み取って距離を求める問題

適性検査Ⅰ(社会)

大問2は大阪・関西万博をテーマとした地理・歴史・公民分野の融合問題です。

地理分野は奈良県の「昼夜間人口比率」や「鉄道網」が扱われ、「奈良は大阪のベッドタウンである」という地域特性を、グラフや地図から論理的に読み解く力が試されました。

歴史分野は1970年代の日本、公民分野は国際連合やSDGs、NGOなどの内容です。例年通り、資料の読み取りと知識を結び付ける問題が中心です。

大問3は国語との融合問題であり、安土桃山時代に関する内容です。

社会領域は大問二と大問三の問二・八 (適性検査Ⅰ 100点満点・45分) 

大問番号小問番号出題内容
[二]5問一(一)1970年当時の社会の様子についての説明として、誤りのあるものを選択する問題
問一(二)19世紀から20世紀の戦争の歴史を説明した文の空欄にあてはまる語句を答える問題
問一(三)世界の平和や地球環境を維持するための取り組みについて答える問題
問二(一)奈良県や関西地方を説明した文の空欄にあてはまる語句を答える問題
問二(二)会話文や資料を読み取り、一致するものを選択する問題
[三]2問二 百姓による一揆や乱を防ぐために豊臣秀吉が出した法令名を答える問題
問八 織田信長・豊臣秀吉・徳川家康についてまとめた表の空欄にあてはまる語句を答える問題

面接

1グループ4~5名(男女混合)での実施。(30点満点・20分程度)

内容
集団面接面接官3名。質問は3問
① 小学校生活で一番印象に残っていること(1番から順にあてられる)
② 中学校で、特に力を入れてがんばりたいこと(5番から順にあてられる)
③ 魔法が1つ使えるなら何に使うか(挙手制で発表する)

過去の出題形式


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