奈良教育大学附属中学校 令和8年度(2026年度)の出題形式について
奈良教育大学附属中学校
令和8年度(2026年度)出題形式
国語
1.内容は変化なし・難易度は「やや易化」/「『知識領域』・『問われ方』への対応力」が求められる
文章読解の「問題数」が2025年度よりも2問少なくなりました。
2023年度~2025年度まで、文章読解の問題構成は「選択肢問題」と「書き抜き問題」のみでしたが、2026年度は「記述問題」が復活しました。
作文の指定字数は2025年度と同様で180~200字でした。
それ以前の過去2か年の240~300字から減少したことから、試験全体のボリュームという点では「やや易化」したといえます。
知識領域については、2025年度が「助動詞・助詞」「ことわざ・慣用句」、2026年度は「主語・修飾語」「熟語の構成」が出題され、「知識分野全体から何かを出題する」という方針であると考えられます。
読解問題については、(2)~(4)(7)(8)のように「論旨把握を試す設問」という共通点はありながらも、「質問の仕方(問い方)」に変化を持たせています。
2.作文問題のテーマは年度によって異なる
2023年度:マスクをしてのコミュニケーションの問題点+コミュニケーションで大切だと思うこと
2024年度:おすすめの本について、その本の紹介+どのような人に(どのようなときに)読むことをすすめるか
2025年度:言葉の力を感じた出来事の状況説明+その経験を生かしたいことや、その経験からの学び
2026年度:人との関わりで大切にしていること+理由
作文問題が復活してから4年になりますが、上記のように「作文のテーマ」は変化しつづけています。
2027年度以降も「様々な出題」に対する対応力が試されると考えられます。
30点満点(40分)
| 大問1 | (1) | 漢字書き取り(2問) |
| (2) | 漢字の読み(2問) | |
| (3) | 修飾している言葉を選ぶ問題(選択肢問題) | |
| (4) | 主語を選ぶ問題(選択肢問題) | |
| (5) | 主語を選ぶ問題(選択肢問題) | |
| (6) | 熟語の構成が異なるものを選ぶ問題(選択肢問題・3問) | |
| 大問2 | 本文内容 | 論説文(菅野仁『友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える』より) 内容:現代の「つながり」の在り方と作法の転換について |
| (1) | 接続語の補充(選択肢問題・3問) | |
| (2) | 論旨把握(指示語の内容に関する選択肢問題) | |
| (3) | 論旨把握(傍線部の理由をおさえる・選択肢問題) | |
| (4) | 論旨把握(傍線部の具体例について本文の言葉を用いてまとめる・記述問題) | |
| (5) | 文章構成(挿入文の適切な位置を探す・選択肢問題) | |
| (6) | 空所補充(文脈に合う語句の選択肢問題) | |
| (7) | 論旨把握(傍線部の説明として適切なものを選ぶ・選択肢問題) | |
| (8) | 論旨把握(キーワードに関する筆者の考えとして適切なものを選ぶ・選択肢問題) | |
| 大問3 | 作文 | 「人とのかかわり方」という題名で作文する。 ・二段落で書く 第一段落は「人との関わりで大切にしていること」を書く。 第二段落は「大切にしている理由」を書く。 ・180字以上200字以内 |
算数
2020年度から大問数は6問が続いていましたが、2025年度は7問に増加しました。
2026年度は再び6問に戻ったものの、小問数は2025年度の24問に対し、2026年度も23問と多く、50分という試験時間を考えると依然として高い処理能力が求められます。
前半の小問集合で時間を使いすぎず、後半の応用問題に時間を残せるかがカギとなります。
毎年、図形の作図やグラフの作図を求める問題が出されています。
特に「コンパスを用いた作図」は2025年度の「糸が動いたあと」に続き、2026年度も「図形の回転移動の軌跡」で求められており、定規・コンパスを使いこなす力は必須です。
2022年度 棒グラフの作図、速さとグラフの作図
2023年度 2量の関係を表すグラフの作図
2024年度 問題の考え方を説明するための図形の作図、図形の移動とグラフの作図
2025年度 糸が動いたあとの作図
2026年度 図形の回転移動の軌跡の作図
2025年度の大問5で「ヒストグラムの読み取り」、2026年度の大問2で「中央値(メジアン)」が問われるなど、データの活用に関する出題が定着しつつあります。
2026年度の大問3(料金表)や大問6(万博会場での移動)のように、長い問題文や表から条件を読み取り、整理して解く力が試される問題が増えています。
2025年度の大問7(水そう)でも会話文形式の問題が出されており、読解力が重視されています。
平面図形では「移動(回転・転がり)」が頻出です。
立体図形では、回転体や水そうの水位変化などがよく扱われます。
30点満点(40分)
| 大問番号 | 小問数 | 内容 |
|---|---|---|
| [1] | 5 | 計算問題 |
| [2] | 6 | 小問集合 |
| [3] | 3 | 数の性質と規則性 (人数による段階別料金設定、条件整理と不定方程式) |
| [4] | 3 | 平面図形と移動 (三角形の回転移動、点の軌跡の作図・コンパス使用、おうぎ形の面積) |
| [5] | 2 | 立体図形とグラフ (回転体の体積、水そう算・時間と水位の変化を表すグラフ選択) |
| [6] | 4 | 速さと比 (円周上の旅人算、休憩・見学時間を含む移動、ダイヤグラム的思考) |
総合:理科
2026年度は、大問が6問ありました。
また、小問が15問(うち記述問題4問)となり、記述問題の比重が比較的高い構成となりました。
今回の記述問題は、電磁石を利用する理由や、月の公転と自転の関係など、実験のモデルや原理を正しく理解して説明する問題であったため、根本的な仕組みを理解していない生徒にとっては考えづらい問題になりました。また、実験の図、実験結果、スケッチなどからの出題も多く、普段から資料から読み取ることのできることを考える習慣が必要になってきます。
また2026年度は、大問5や、大問6のような、実験の手順やモデルの状況をていねいに整理しないと難しい問題もふくまれており、普段からていねいに問題文を読む習慣が必要になってきます。
総合(理科と社会に分かれる)で60分、30点満点。
理科領域:大問6問、小問15問。理科にかけられる時間は30分程度で15点満点。
| 大問番号 | 小問数 | 内容 |
|---|---|---|
| [1] | 2 | (1)酸素・二酸化炭素・ちっ素を満たした集気びんの中で、ろうそくが最も激しく燃えるものを選ぶ問題 (2)空気中でろうそくが燃えた後、酸素と二酸化炭素の体積の割合が どのように変化するかを示すグラフを選ぶ問題 |
| [2] | 3 | (1)コイルに電流を流した際の方位磁針の向きから、磁界の向きを推測して答える問題 (2)電磁石の磁力を強くするための条件として適切なものをすべて選ぶ問題 (3)リフティングマグネットに永久磁石ではなく電磁石が採用されている理由を、 永久磁石との違いという観点から具体的に説明する問題 |
| [3] | 3 | (1)川の長さが異なる2つの川について、海に近い場所にある石の大きさを比較し、 そのようになる理由を説明する問題 (2)クズの花のスケッチから、同じなかまの植物を選ぶ問題 (3)川の湾曲部における断面図のデータをもとに、 上空から見た川の流れる形として適切なものをすべて選ぶ問題 |
| [4] | 2 | (1)食べ物が通る消化管の順序を正しく並べかえる問題 (2)人体の喉の構造に関する模式図を見て、誤えんを防ぐ「喉頭蓋(こうとうがい)」 の開閉の仕組みについての説明文の空欄に適切な語句を選ぶ問題 |
| [5] | 3 | (1)水の量が異なる条件で実験を行い、ともに溶け残りがある状態の濃度を比較する問題 (2)高温で溶解させた水溶液を冷却した際、結晶が出てくる現象をふまえ、 冷却前後の上ずみ液の濃度関係を比較する問題 (3)実験結果の表を読み取り、濃度が約23%になる条件(温度と溶質の質量)を計算して特定する問題 |
| [6] | 2 | (1)月の満ち欠けと自転・公転の関係を調べるモデル実験において、 地球役から月役がどのように見えるかを説明する問題 (2)月が常に地球に同じ面を向けている現象のモデル実験から、 月が公転する間にどのような運動をしているかを考察し、説明した文中の空欄にあてはまる文を入れる問題 |
総合:社会
大問1は日本の工業に関する「地理分野」と、古代から近代に関する「歴史分野」、日本国憲法に関する「公民分野」の融合問題です。
学校の教科書に記載されている内容を基本としています。
また、選択問題については「正しいもの」「まちがっているもの」を選択する形式が混在するので、マーキングを行うなどしてミスを防ぐことが必要です。
大問2は複数の資料から読み取れる内容を読み取る問題です。
大問3は災害をテーマとして、資料をもとに、災害に関する自分の意見をまとめる形式で2つの記述問題が出題されました。
総合(理科と社会に分かれる)で60分、30点満点。
大問3問、小問11問。社会にかけられる時間は30分程度で15点満点。
| 大問番号 | 小問数 | 出題内容 |
|---|---|---|
| [1] | 6 | (1)日本の工業生産の特徴について、まちがっているものを2つ選ぶ問題 (2)国民の祝日の意味と日付について、まちがっているものを選ぶ問題 (3)日本国憲法が定める国民の義務について、まちがっているものを選ぶ問題 (4)遣唐使ゆかりの品が収められた東大寺の宝庫の名称を答える問題 (5)室町時代の文化に関する正しい文を選ぶ問題 (6)歴史上で活躍した女性の出来事を年代順に並べる問題 |
| [2] | 2 | (1)5つの資料から、米作りの現状について、正しいものを選ぶ問題 (2)会話文と4つの資料から、輸出入相手国や在留者を特定する問題 |
| [3] | 3 | (1)自然災害による被害が想定される範囲や、避難経路等を示す地図の名称を答える問題 (2)①備蓄品一覧から追加で必要な物とその理由を、80字以上120字以内で記述する問題 (2)②避難所生活で中学生にできることを、資料をもとに |
面接
1グループ4~5名(男女混合)での実施。(10点満点・10分間程度)
| 内容 | |
|---|---|
| グループディスカッション | (課題) ブロックの上に新聞紙を置いて橋を作ります。 そこにより多くのブロックをのせられるように工夫して橋を作りなさい。 (注意点) 元々机の上にあるブロックの柱の上にブロックをのせてはいけない。 橋の幅は広げたり狭くしてはいけない。 新聞紙は1枚だけ使用する。 新聞紙は折っても良い。 上にのせるブロックはくっつけてもそのままでも良い。 ※6分間で課題に取り組む→良かった点と課題点を1人30秒で発表する |
