奈良学園中学校
令和8年度(2026年度) 出題傾向/出題形式

国語

(150点満点・60分)

1.「空所補充」が頻出

「本文」「本文内容を説明した文」の「空所補充」の問題が多いです。

特に「本文内容を説明した文」の空所補充は、①空所を設けた文の文脈の理解、②「解答の材料となる本文中の部分」を的確につかむ、という二つの力がためされます。

単純な「○○字以内で説明しなさい」という設問に比べると、「解答に入れるべき内容・表現(キーワード)」が限定されるため、受験においては、得点差を決定づける設問となります。

2.物語は「やや難」

「主人公」「主人公の母」「主人公の祖母(母の母)」の3人のやり取りの中で、「相互理解」とともにそれぞれの心情が変化していくストーリーの文章でした。

「直前のできごとを踏まえて心情を考察する」という一般的な心情説明問題もありましたが、大部分は「『登場人物の人物像』を踏まえて心情を考察する」という思考が必要な設問であった点では、難易度は高い問題でした。

3.知識問題は「定型」となっている

下記の表に示した大問3の出題内容(設問数・構成)は、直近三か年でまったく同じです。

よって、「四字熟語」「慣用句」「語彙」「漢字」は、奈良学園受験においては必須の学習です。

(下記の表は、A日程の出題内容)

大問1本文内容物語(早見和真『問題。以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい』より)
中学受験に挑む娘と父の姿を通して、家族の成長を描く物語の一場面
問1心情説明(選択肢問題)
問2心情説明(心情説明(二人の人物の心情を説明する・選択肢問題)
問3登場人物の行動の原因を説明する問題(記述問題・30字以内)
問4心情説明(選択肢問題)
問5心情説明(選択肢問題)
問6登場人物(3人)に共通する心情説明(記述問題・字数指定なし)
問73人の登場人物の人物像説明(選択肢問題・A~Cの説明のうちの一つまたは二つを選ぶ)
大問2本文内容論説文(岸圭介『学力は「ごめんなさい」にあらわれる』より)
「あいさつ」の意味について論じる文章
問1本文の空欄補充(選択肢問題・3か所の空欄に適当な接続語の組み合わせを選ぶ)
問2語句の意味(選択肢問題)
問3傍線部の内容を説明した文の空所を補充する問題(記述問題・60字以内)
問4傍線部の内容を説明した文の空所を補充する問題(書きぬき問題)
問5本文の空所補充(選択肢問題・文脈から考えて正しい内容の選択肢を選ぶ)
問6理由説明(記述問題・字数指定なし)
問7会話文の中から本文内容に合致する発言者を会話文の中から本文内容を正しくとらえている発言者を選ぶ問題(選択肢問題)
大問3(A)問1四字熟語(選択肢問題)
(A)問2慣用的表現(「□□の霹靂」の空所に漢字二字を入れる)
(A)問3語句の意味(選択肢問題)
(A)問4語句の意味(選択肢問題2問)
(B)漢字の書き(8問)読み(2問)

算数

(150点満点・60分)

例年、大問1は計算問題、大問2は小問集合、大問6は規則性や数の性質の問題が出されていますが、2025年度から大問6は大問3から大問5と同様に、文章題や図形の問題が出ると事前に学校から発表がありました。

A日程とB日程については、出題形式は変わったものの2024年度までと同様に規則性の問題が出されましたが、C日程では点の移動とグラフの問題が出されました。

今後も規則性以外の単元が出題される可能性が高いので、様々な単元を勉強しておく必要があります。

問題の難易度は、年度・日程によってかなりばらつきがあります。

大問2の小問集合においても、難しい問題が例年出されていますが、最近の傾向として、大問1の計算問題でも難しい問題が出されています。

2025年度の入試においても各日程で大問1の計算問題のレベルにばらつきがありました。

2025年度は単純な計算問題だけでなく、文章を読んで自分で式を考えて計算する問題も出されました。

例年、大問1は計算問題、大問2は小問集合、大問6は規則性や数の性質の問題が出題されていましたが、2025年度から大問6は大問3から大問5と同様に、文章題や図形の問題が出題されるようになりました。

実際、2025年度はC日程で「点の移動とグラフ」が出題されており、2026年度においてもA日程では「金銭の精算(割合と比の文章題)」、B日程では「経路と面積条件(場合の数と図形)」が出題されました。なお、2026年度のC日程の問題は非公表となりましたが、近年の傾向を見る限り、今後は大問6においても規則性単元に限定されず、条件整理を要する様々な単元が出題される可能性が高いです。

問題の難易度は、年度・日程によってかなりばらつきがあります。

大問2の小問集合においても、難しい問題が例年出題されていますが、最近の傾向として、大問1の計算問題でも難度の高い問題が出題されています。2026年度のA日程では「部分分数分解(キセル算)」、2025年度のC日程では「数列の和」を利用する計算など、単純な四則演算だけでなく「計算のくふう」や「数の性質」の知識を要する出題が目立ちます。

また、2026年度のB日程では2進法の考え方を用いる問題が出題されるなど、典型題の丸暗記では対応できない思考力を問う問題も散見されます。

A日程B日程
大問番号小問数内容小問数内容
[1]4計算問題4計算問題
[2]4小問集合4小問集合
[3]3平面図形と点の移動
(出会う時間)
3平面図形と数の性質
(平方数の利用)
[4]3平面図形と点の移動
(出会う時間)
3速さと文章題
(植木算と旅人算の融合)
[5]2立体図形
(体積、表面積)
3規則性と整数
(2進法)
[6]4割合と文章題
(倍数算・消去算の応用)
3場合の数と図形
(格子状の道順)

理科

(100点満点〈医進は150点満点に換算〉・40分)

物理:化学:生物:地学=2:2:2:1の大問7問から、物理:化学:生物:地学=1:1:1:1プラス小問集合の大問5問に変更になりました。

小問数は30問前後(A日程33問、B日程29問)を40分で解くため、時間管理が重要です。

2026年度はA日程・B日程ともに問題数は減少しましたが、受験者平均点がA日程は64.2点、B日程は58.3点であったことを考えると、難易度はあまり変わっていません。

比較的基本的な問題も出される一方、B日程の植物の開花と明期と暗期に関する問題などの現場対応能力を試す問題や、計算問題の難問が出題されており、問題の取捨選択も重要なポイントです。

合格点を取るためには、標準的な問題をよりしっかりと取り切る力が重要です。また、B日程では記述問題が5問も出題されており、記述力も問われる問題になっていました。

A日程

大問番号小問数内容
[1]8小問集合
[2]7地層
[3]6水溶液の性質
[4]5身のまわりの自然について
[5]7ばねののび

B日程

大問番号小問数内容
[1]9小問集合
[2]5植物の開花と発芽について
[3]5さおばかり
[4]5流れる水のはたらき
[5]5水溶液の性質・気体の発生について

社会 

(100点満点・40分)

A・B日程ともに大問3問、小問は50問前後。(C日程は国語・算数のみ)

地理分野は日本の国土、気候、産業、貿易、地域の特徴など幅広い単元が出題されました。

統計を示した表や地図の読み取りが多く、学校の教科書や地図帳の確認も必要です。

歴史分野はA日程、B日程ともに幅広い時代の知識が必要となります。

例年通り、人物名などの語句の漢字指定が多数出題されました。

公民分野はA日程、B日程ともに基本的人権や現代社会、国際情勢に関する問題が出されました。

A日程

大問番号小問数内容
[1]23「日本の国宝」をテーマとした歴史総合
[2]18「都道府県の特徴」をテーマとした地理総合
[3]13「沖縄県」をテーマとした公民総合

B日程

大問番号小問数内容
[1]20「日本の文化」をテーマとした歴史総合
[2]23「天然記念物」をテーマとした地理総合
[3]15「2025年のできごと」をテーマとした公民総合

過去の出題形式


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