奈良女子大学附属中等教育学校
入試対策ポイント

令和8年度(2026年度)一般適性検査

表現Ⅰ(国語) 入試対策

1.「文章の全体像」をつかむ「読み」の習慣化

「論説文」「物語」のいずれの出題であっても、「文章の全体像の把握」を求める出題がされています。

その点では、①論説文・説明文において「文章全体の主旨の読み取り+全体の主旨に関連させた部分の主旨の読み取り」、②物語において「全体の主題(テーマ)+主題に関連させた『人物像』『心情』の読み取り」を習慣化することが大切です。

2.「伝える表現・伝わる表現」を心がける「記述・発言」の習慣化

「文中のことばを利用して」という指示がある場合でも、単純な本文引用の解答では「意味が伝わらない解答」になってしまいます。

まず心がけることは、(「語彙力」などの知識ではなく)自分の記述・発言が相手に伝わるものになっているかをセルフチェックする姿勢を持つことです。

3.「問題意識をもつこと+意見を構築すること」の習慣化

本文内容に対して、「わかった」でとどまらずに、本文内容に対する自分の意見や、本文を踏まえての「自分(あるいは社会)は今後どうあるべきか」についての考えを持ち、ものごとを多角的にとらえる姿勢を持ちましょう。

4.上記1~3実現のための具体的アクション

「理解→意見構築→アウトプット」の反復によって、上記の「対策1〜3」が身につきます。

具体的には次の①②を行いましょう。
①文章内容を自分なりに要約して「他者に伝わるように」表現してみましょう。
②本文内容に関する自分の考えを持ち「他者に伝わるように」表現してみましょう。

表現Ⅱ(算数) 入試対策

1.算数の問題を解く際に、式や言葉を使って筋道を立てて相手に伝わる答案作成を心がける。

日頃から問題を解く際に、途中の式を書く習慣を身につける必要があります。

2026年度の大問5や大問6のような複雑な条件設定の問題では、思考の過程を残すことが部分点獲得の鍵となります。

たとえ最後まで解けなくても、「わかるところまで」を式や図で表現し、採点者に考えを伝える技術を磨きましょう。

2.理由や規則性を説明する基本動作を身につける。

理由などを説明する問題は、今後も継続して出題される可能性が高いです。

特に「条件に合うか合わないか」を検証する問題では、算数の知識や図形の性質を根拠に、論理的に矛盾がないかを説明する力が求められます。

表現算数(適性算数)や各講習などで「説明問題」の練習を重ね、型を身につけることが重要です。

特に、答えが「ない」場合や「できない」場合の論証の仕方は、女子大対策講座などで重点的に練習しておく必要があります。

3.図形やグラフの作図の問題を解くために、普段から図形やグラフをかいて問題に取り組む。

図形やグラフの作図問題は頻出であり、今後の出題可能性も極めて高いです。

特に2026年度で出題された「図形の移動」のような作図は、見るだけでは身につかず、実際にコンパスや定規を使ってかき上げる練習が不可欠です。

KECの夏期講習や冬期講習の特設講座Ⅲで扱う問題は、入試傾向を的確に捉えたものであるため、授業内で扱った類題を確実に自分のものにすることが、合格への最短ルートとなります。

表現Ⅱ(理科) 入試対策

1.実験や現象に関しての説明ができるようにする。

例年、奈良女子大学附属中等教育学校では、「実験方法を説明する力」「実験結果を考え、説明する力」「実験結果から分かることを説明する力」などが試され、大きく得点差が開く問題構成となっています。

また、近年多数出題されている「現象の理由を考え説明する問題」でしっかり得点するために、普段からものごとに対して「なぜ」ということを考え、自分の言葉で書く習慣をつけておくことが大切です。

例えば、「なぜこの実験ではこの操作をするのか」「なぜこの結果になるのか」「この表やグラフから何が分かるのか」「なぜこの現象がおこるのか」などを考え、言語化する練習が効果的です。

普段から解き直しの時に、「なぜその答えになるのか」の理由を書くことを徹底していくことが重要になってきます。

2.式や図を用いた説明もできるようにする。

2026年度は出題されていませんが、式を用いた説明や図と文章で説明する問題が出されることがあります。

式を用いた説明に関しては、まず普段から途中式を書くことを習慣にする必要があります。

相手に伝わりやすくするためにはどうすればよいのかということも考えて、普段の問題演習に取り組みましょう。

また、図による説明では、場合によっては器具の名前などを図の中に書き入れることも必要になるので、今後の学習において、図による説明の仕方を習得する必要があります。

表現Ⅰ(社会) 入試対策

1.資料や図から読み取れることを分析し、表現できるようにする。

本文に記載されている内容やグラフ・写真などの資料を見て説明する問題が中心です。

資料から読み取れるデータや事実を書くだけではなく、読み取ったことを分析して要約する練習が必要です。

2.採点者に伝わりやすい文を書く。

問われていることが何なのかをきちんとマーキングし、主語や述語、目的語など文の基本的な要素を意識して答えを書きましょう。

解答欄のスペースも確認し、そのスペースにふさわしい字の大きさや文字数に注意してください。

小学校で学習した漢字の誤字は減点対象となるので、誤字や脱字にも注意しましょう。

3.語句の暗記だけではなく、論理的な思考を養う。
一問一答的な知識だけではなく、その背景も説明することが求められます。

地理・歴史・公民分野のことがらやデータに対する原因や背景などを理解しましょう。

そのためには教科書以外にも環境問題などの国内外のニュースに普段から関心を持ち、それに対する自分の考え(解決方法や意見など)を文章で表す練習を行うことが大切となります。

また、教科書・資料集に載っている絵や写真、グラフなどの資料に目を通し、その資料が何を表しているかを理解しておくことが必要です。

基礎的な知識を踏まえたうえで、KECの模試や講習での記述編の授業を通し、多くの記述問題に取り組むようにしましょう。

表現Ⅲ 入試対策

1.アドミッションポリシーを確認する。

奈良女子大学附属中等教育学校のアドミッションポリシーの以下の3つの観点、特に(3)の観点を重視して、評価を行います。

(1)物事について興味や関心を持ち、幅広い知識を獲得できる生徒
(2)課題に対して粘り強く取り組み、自らの考えを、事実にもとづいて表現できる生徒
(3)問題を発見し解決するために、他者と協働できる生徒

「与えられた課題」は、小学校の各教科の内容に特化したものとはせず、また課題の完成度や知識の有無は、評価の対象にならないので、どのような課題が出されても積極的に話し合いに参加し、課題を解決するためにグループで作り上げることが必要です。

普段から自由な発想で、さまざまな物事に興味・関心を持って取り組むことが必要です。

2.「他者との協働」というキーワードを意識した自分の考えや意見を発表する。

奈良女子大学附属中等教育学校のアドミッションポリシーである「問題を発見し解決するために他者と協働できる生徒」を意識し、みんなでいっしょに考える姿勢を示すことが大切です。

また、自分の意見を押し通すのではなく、他の意見の良い部分を認めることも協働につながります。

自分の考えた意見や内容が、みんなで力を合わせて楽しく取り組むことができるものになっているのかを考えるようにしましょう。

3.自分の考えや意見を発表するときは、ゆっくりはっきりていねいに話す練習をする。

普段から自分の考えや意見を発表するときは、相手にきちんと伝わっているかどうかを意識しながら行いましょう。

緊張しているとどうしても早口になることが多く、言葉の最後が聞き取れないこともあるので、ゆっくりはっきりていねいに話す練習をしておくことが重要です。

4.待機時の指示等(生徒からの聞き取り情報)

筆記用具は出さずに、読書などをして静かに待つように指示があったとのことです。

寒い廊下で待機したとの報告もあり、かつ表現Ⅲ受検時には配付されたゼッケンをつける必要があるため、当日の服装には注意しましょう。


令和8年度(2026年度)連絡進学適性検査

表現Ⅰ(国語) 入試対策

〇種々の問題に対する対応力と多角的思考力をみがく。

近年の素材文は「論説文→物語→物語→論説文→物語→論説文(今回)」です。

素材文が年度によって異なることや、設問の多様性から、受検までの「経験値(多様な文章の読解経験・種々の設問の解答経験)」が重要です。

また、同じような設問であってもアプローチの仕方は異なる場合があり、「一つの問題に対して様々な角度から考察できる思考力」も求められます。

これらを実現するためには、「本文内容を自分の言葉で言いかえる」「設問が求めていることを自分の言葉で言いかえる」「解答方針を自分の言葉にしてみる」という、「3つの言語化」を習慣にすることが効果的です。

表現Ⅱ(算数) 入試対策

〇基礎力の定着と過去問を使った実践練習が重要になる。

ここ最近の傾向として、問題のレベルが一般入試に近づいてきています。

受験算数の知識がないと解けないものも出題されるようになってきているので、受験算数の知識をきちんと身につけておく必要があります。

特に、理由などを説明する問題は難易度が上がってきており、2026年度は「正五角形が敷き詰められない理由」を記述する問題が出題されました。

このように、単に公式を覚えるだけでなく、その理由を論理的に述べる力が求められるため、説明するときの手順やポイントを押さえた練習が必要です。

また、比較的易しい問題も多く、それらを確実に正解するためにも、KECの1学期の日曜スクールと夏期講習できちんと基本問題を定着させて、2学期以降の過去問演習などで実戦力を身につけましょう。

図形やグラフの作図の問題についても、2026年度では「点の移動に伴う面積変化のグラフ」をかく問題が出題されたことから、今後も出題される可能性が高いです。グラフをかくことや図形の作図は、KECの夏期講習や冬期講習の特設講座Ⅲでも、授業の中で練習していくので、きちんと習得しましょう。

表現Ⅲ 入試対策

1.「他者との協働」というキーワードを意識した自分の考えや意見を発表する。

奈良女子大学附属中等教育学校のアドミッションポリシーである「問題を発見し解決するために他者と協働できる生徒」を意識し、みんなでいっしょに考える姿勢を示すことが大切です。

また、自分の意見を押し通すのではなく、他の意見の良い部分を認めることも協働につながります。

みんなで力を合わせて取り組むことができるものになっているのかを考えるようにしましょう。

2.時間内にグループの意見をまとめる練習をする。

2026年度の入試では、話し合った内容を元に交流会の内容をA3用紙にまとめるという課題が追加されました。

2023年度の入試では、話し合いの結果を発表する時間がとられましたが、今回は発表はありませんでした。

また、A3用紙にまとめる作業について、作業が途中でも点数には影響しない旨が伝えられています。

とはいえ、活発な意見交換を図るための発言や、意見が割れたときの発言は重要です。

安易に多数決で決めようとするのではなく、きちんと話し合いで解決することができるかがポイントです。

さらに、A3用紙の使途について、「留学生に伝えるための準備」であることを念頭に置いて、相手に伝わる「もの」を作り上げようという意識も忘れないようにしなければなりません。

2026年度入試では実際に発表することはありませんでしたが、発表が課された場合はグループでどのように発表するのかも時間内に決めておかなければなりません。

奈良女子大学附小生は学校でもグループで発表する機会があるので、普段の授業からグループ発表について積極的に取り組むことが重要です。

過去の入試対策ポイント


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