令和5年度(2023年度)出題形式について

適性検査Ⅰ(国語領域)出題形式

「適性検査適Ⅰ」全体として、2022年度は「大問2問構成」でしたが、2023年度は「大問3問構成(大問3は国語・社会融合問題)」となり、「適性検査Ⅰ」全体として「ボリュームアップ」となりました。

また、「国語領域のボリュームアップ」「社会領域のボリュームダウン」となり、2022年度よりも「国語領域の比重」が大きくなりました。

★国語領域「2022年度」「2023年度」の比較では「ボリュームアップ」

①長文問題が二題になった、②設問数(全体合計)が七問から九問になった、この二点から「ボリュームアップ」といえます。

ただし、読解問題・作文問題については「出題形式」「難易度」ともに2022年度と大きく変わっていません。

国語領域は、大問1と大問3の問一・三・五 (適性検査Ⅰ 100点満点・45分)

大問番号小問数内容
16【本文】コミュニケーションについての論説文
問一 漢字の書き取り(2問)
問二 熟語の構成(1問)
問三 接続語の補充(選択肢)
問四 傍線部の説明(ぬき出し)
問五 筆者の主張の要約(15~20字)
問六 指定された一文が本文中のどこに入るかを答える(選択肢)
問七 筆者の考えを選ぶ(選択肢)
33【本文】地球の形の歴史的認識についての説明文
問一 筆者の説明内容の読解(ぬき出し)
問三 本文内容を説明した図の空所補充(選択肢)
問五 作文 「( )がいかに( )であったとしても、( )ではなかった。」という題名(空所は自分で考える)の作文(120~150字)

適性検査Ⅱ(算数領域)出題形式

昨年から適性検査Ⅱの問題構成が変わり、大問数が3問になり、大問3は算数と理科の融合問題になっていました。

小問数も算数は10問から8問に減り、作図の問題がなくなったり記述の問題が2問から1問になったりしました。

ただし、問題自体の難易度や出題傾向は大きく変更はありませんでした。

公立中の適性検査型としては、比較的易しいレベルの問題でしたが、問題文をきちんと読み込み、そこから問題を解くヒントなどをつかまなければならないのは、他の適性検査型の入試と同様です。

解くのに時間のかかる問題も多く、思考力が問われる内容でした。

そのため、素早く情報を読み取り時間配分に注意する必要があります。

また、植木算や推理算といった特殊算の内容も出題されていました。

大問1の問3は一条中を受験する生徒にとっては難しい問題になっており、答えまでたどり着かなかった受験生が多かったと予想されます。

そのため、空欄にするのではなく、いかに部分点を取りにいくかがポイントとなります。

また、大問3の問5もあまり見たことがないようなグラフだったため、戸惑った受験生も多かったと思われます。

ただし、問題文をきちんと読めばそれほど難しい問題ではありませんでした。

昨年と比較すると、全体的に難易度が上がり、小学校では解かないような問題も多く出されていました。

そのため、普段、受験算数の問題を取り組んできた生徒にとっては授業で得た知識を活用して解くことができましたが、受験算数の問題を取り組んでこなかった生徒にとっては、非常に難しい内容だったと予想されます。

適性検査Ⅱ《算数・理科的問題》(100点満点・45分)

大問3問, 小問17問(算数8問, 理科9問)

大問番号小問数内容
[1]7小問集合
問1 平面図形のまわりの長さ
問2 植木算
問3 速さと比(説明あり)
問4 (1)場合の数 (2)推理算
問5 (1)平均値(○×問題)(2)中央値
[3]1問5 ヒストグラム(選択問題)

適性検査Ⅱ(理科領域)出題形式

昨年度小問が8問だったのに対し、今年度は9問と少しだけ増えました。

大問数は4問から3問に減少し、大問3は算数との融合問題が出題されました。

問題構成としては、昨年度は記述問題が4問、図で表す問題が1問で、あとは記号選択問題だったのに対して、今年度は図で表す問題がなくなり、記述問題が4問であとは記号選択と語句で答える問題でした。

また、昨年度出題されていた実験方法の説明に関する問題は出されず、現象の理由を説明する問題が多数出されました。

また、昨年度出題されなかったグラフを利用した問題が出ており、グラフや資料などを読み取る力も問われた入試となりました。

適性検査Ⅱ《算数・理科的問題》(100点満点・45分)

大問3問, 小問17問(算数8問, 理科9問)

大問番号小問数内容
[2]5問1 液体が気体に変わる変化を何というかを答える問題
問2 水やアルコールが気体に変わるとき冷たく感じる理由を答える問題
問3 水が水蒸気になるときの体積変化を選ぶ問題
問4 加熱して気体を取る実験をエタノールを使って行うと危険である理由を説明する問題
問5 湯気がやかんの注ぎ口から少しはなれたところから現れる理由を説明する問題
[3]4問1 影のできる方向を考えて選ぶ問題
問2 かげの長さと時刻との関係を表したグラフを選ぶ問題
問3 グラフから、校舎の高さを読み取り選ぶ問題
問4 友釣りで「縄張りアユ」がよく釣れる理由を資料をもとに説明する問題

適性検査Ⅰ(社会領域)出題形式

2022年度より小問が2問減少し、作文問題が削減されるなど社会のボリュームは減少しました。

大問2は地理・歴史・公民の融合問題で、資料の読み取りと知識を結び付けたり、計算する問題が中心となりました。

作文の代わりに、計算して数値を求めるなど時間を費やす問題が出題されました。

大問3は、国語との複合問題で、楽市・楽座についての理解力と地球儀に関する知識が求められました。

社会領域は大問2と大問3の問2・4

(適性検査Ⅰ 100点満点・45分)

大問番号小問数内容
[2]5問1 選挙権資格の表を見て、「男女」の語が入るものを全て選択する問題
問2 選挙権資格の人口比率を計算し、正しいものを選択する問題
問3 1899年から1945年の間のできごとを年代の古い順に並べかえる問題
問4 有権者の人数と得票率を計算し、その数を書く問題
[3]2問2 楽市・楽座によって、商人が城下町に来た理由の説明として正しいものを選択する問題
問4 地球儀の説明として誤っているものを選択する問題

面接 出題形式

1グループ5名(男女混合)での実施。(30点満点・20分程度)

面接内容
集団面接試験官3名。 質問は3問。 ① 小学校生活で頑張ったことは何ですか。 1番の方から順にお話しください。 ② 中学校に入って、あなたが力を入れて頑張りたいことは何ですか。 5番の方から順にお話しください。 ③ あなたが見てみたい風景は何ですか。 なぜその風景を見たいのかその理由を説明してください。 考えた人から順に、手を挙げて発表してください。
グループディスカッション実施無し。

 

過去の出題形式

2022年度出題形式

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