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【つながるKEC】~受験生たちを変えた受験強化特訓~
【つながるKEC】では、KECゼミナール・KEC志学館ゼミナールに通塾いただいている生徒と講師・教室スタッフとの間で生まれた、特別なエピソードをご紹介。
今回は、8月に行われたKECゼミナール・KEC志学館ゼミナールの「受験強化特訓」でのエピソードをお伝えします。

受験生としての自覚を持つきっかけに。

今年の8月6日~8日に、小学6年生と中学3年生を対象とした受験強化特訓が行われた。
この受験強化特訓を通して、生徒たちは受験生としての自覚を持ち始め、良い変化が起きたという。
一体受験強化特訓では、何が行われ子どもたちの気持ちを良い方向へと変化させたのだろうか。
700名以上が一堂に会した大規模イベント
今回、受験強化特訓のリーダーを務めた教務部副部長岡本先生に、どのようなイベントを行ったのか詳しくお話を伺った。

今回の受験強化特訓は去年と異なり、一日目に奈良育英中学校・高等学校にて受験生が一堂に会し、生徒、スタッフ合わせて、700名以上が集まった大規模なイベントになったそうだ。
そこで行われたのが、入試の疑似体験ができる「リアル入試」だ。

「リアル入試」とは、実際の入試本番を想定したスケジュールで生徒たちに試験問題に取り組んでもらうというものだ。
もちろん問題に取り組んでもらうだけではなく、受験強化特訓最終日に合格発表も行われる。
受験番号が映し出され、合格不合格が明確になる瞬間を疑似体験できるようなイベントだ。
さらに入試問題に取り組んでもらったあとは、試験問題の解説授業や中3生を対象とした「模試への取り組み方」や「模試の解き直し方法」、小6生を対象とした「学習計画手帳RoadMapの書き方」などを指導する学習イベント、特訓授業を3日間通して行った。
長期間のイベント
また、受験強化特訓として実施したのは8月6日~8日の3日間だったが、この3日間の前から様々な取り組みを行い、「受験強化特訓は既に始まっているんだ」と生徒の気持ちを高めていたという。
その一つが、「限界チャレンジ」だ。
「限界チャレンジ」とは、入試の基礎基本問題が一問一答形式で出題されるテストのこと。
テストに出る問題は事前に知らされるため、勉強をすれば必ず点数が取れるものとなっている。
ただ、そのままテストを行うだけでなく、教室対抗とし、それぞれの教室一丸となって子どもたちに優勝を目指してもらうよう工夫がなされていた。
テストは7月末に行われ、受験強化特訓最終日に各教室のランキング結果が発表された。
生徒たちはこのランキングで上位に入りたいという気持ちと、自教室の先生を喜ばせたいという思いで、勉強に励んでくれていたという。

全教室ZOOMで繋がり、結果を称えあった
さらに、受験強化特訓が終わった後お盆休みに入るが、気持ちを切らさないために、しっかり勉強計画を立ててもらい、お盆休み明けには勉強の成果を実感してもらうように計画されていた。
そんな様々な工夫がなされていた今回の受験強化特訓。
生徒たちにはどのような変化が現れたのだろうか。
子どもたちの気持ちに変化
受験強化特訓を通して、生徒たちは受験生としての自覚を持ち始めたと岡本先生は話す。
授業がない日にも、自習に来るようになったり、解き直しを今までやっていなかった子が、積極的に取り組むようになったりと良い変化が起きているそうだ。
また、受験強化特訓の閉会式で流した動画を期間限定で公開し、保護者様にもこの動画を通して、受験強化特訓がどのようなものだったのかを伝えていた。

ある生徒は、お盆休み期間中にこの動画を繰り返し見て、勉強の励みにしていたという。
動画は、お盆休み期間だけで600回以上も再生されており、多くの生徒・保護者様に見ていただけていたとのこと。
再生回数からも、受験強化特訓が生徒・保護者にとって大変印象に残ったイベントだったことが分かる。
入試本番も、実力を発揮できるように。

岡本先生は、なぜここまでこだわって受験強化特訓を実施したのか。
「夏期講習が終わったあと、受験生たちはどんどん受験に向けて追い込んでいく時期となります。
そのためにもこの受験強化特訓を通して、生徒たちには気持ちの切り替えをしてほしかったんです。」という。
受験生たちの気持ちが変わる仕掛けが、たくさん施された受験強化特訓。
中でも、初めての試みであった奈良育英中学校・高等学校での「リアル入試」について、なぜ一堂に会すことにこだわったのか伺った。
「今、コロナが流行り、なかなか入試の疑似体験ということが出来なくなってしまいました。入試の疑似体験ができないまま、子どもたちは入試本番を迎え、初めての入試に脳みそが真っ白になってしまいます。結果、実力が発揮できない。
だからこそ、しっかり本番で実力を発揮してもらうためにも、今回の受験強化特訓を通して、入試の疑似体験を子どもたちにしてほしかったんです。」
と岡本先生は話す。
初めての試みに色々な声が上がったというが、終わった後は良い声をたくさんいただき、改めて実施して良かったと感じたとのこと。
当日、いつもの教室では作り出せない空気感の中で試験を実施し、合格発表まで行うことで入試本番を少しでもイメージできたからこそ、生徒たちのやる気にも変化が起きたのだろう。
受験を通して

最後に、岡本先生が子どもたちと接する上で大切にしていることについて伺った。
岡本先生は、子どもたちに受験を通して、自分自身でたくさん壁にぶち当たって乗り越えて、大きく成長してほしいと話す。
「子どもたちに対して、いつも私が思うことは“おもしろい人生を歩んでほしい”ということです。
おもしろい人生とはいわゆる、成功している人たちの人生。その人たちも、成功するまでに苦労して乗り越えたからこそ今があると考えています。
受験も苦労のうちの一つ。
おもしろい人生を歩むためにも、受験勉強の中で、たくさんの壁を乗り越えて大きく成長してほしい。
そのためにも、自分自身が一番輝いている大人であり、おもしろい人生を歩んでいる姿を見せることを大切にしています。」
日ごろから子どもたちと接する上で大切にしていることが、今回の受験強化特訓につながったのだと感じた。